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ジーナ式育児をやってみて良かった話。

育児初心者が、イギリスで人気の育児メソッドのジーナ式を生後2週目から試してみた経験から、そのメリット・デメリット、また実践のコツを紹介します。絶賛育児中の方、これからの方、将来的に考えている方(女性も男性も!)などに届くと嬉しいです。

こんにちは、イトウネシア杏子@日本で育休中です。気がつけば息子が生まれてから、早三ヶ月が経過していました。

そんな中、自分が産後直後と比較して心身の余裕を持つことが出来ている一つの要因、「ジーナ式育児メソッド」について今回はレビューします。

ただ、前置きとして、決してこの記事は当メソッドがベストな育児法だと言いたい訳ではなく、あくまで一つの実践例であり、私の場合は今のとこそれなりに自分と子どもに合っているということだけです。育児に成功などきっと無く、やり方は人それぞれ、子どももそれぞれ。私自身も溢れる育児情報や体験記で逆に惑わされたりもしました。ただ、どんな方法にしよ、育児は大変なことは変わりなく(ですよね!?)、そんな育児の負担を少しでも軽く、より多くの喜びを味わいながら子育てに挑める一つの手段として、このジーナ式もあることを知ってもらえたら良いかと思いました。盛らずになるべく正直な経験談として、ご紹介していきます!

ジーナ式ってなに?

「ジーナ式」とは、イギリス生まれのジーナ・フォードさんが世界中の300人(!)を超える赤ちゃんと家族のお世話をした経験を通して、編み出された育児メソッドです。特徴としては、赤ちゃんの睡眠、授乳、遊びの時間などのスケジュールを細かくコントロールすることで(赤ちゃん主導ではないとこがポイント)、赤ちゃんの生活リズムを習慣化させるメソッドです。

本一冊に当メソッドの全容が書かれています。イギリスではバイブルと言われる育児書にまで発展したそうですが、私も例に漏れずバイブル化し、この本と常に行動を共にしてきました。

そんなバイブル、こちらです!笑

私は病院から退院した数日後から、この本に従って厳しい管理生活をスタートさせ現在息子は生後3ヶ月経過し、ほぼほぼ軌道に乗っています、ほぼほぼ。以下、あくまで私が感じたポイントです。

メリット 

そもそもこのメソッドを試した経緯は、睡眠が何より大切な自分に取って、寝れないと聞く育児生活に恐怖を抱いていた中、友人数人から勧めらたことがきっかけでした。最初は半信半疑で、ひとまずやってみるか、と軽い気持ちで始めたら、やり切るまで諦められない性分からか、始めたからには成功させたい!と必死な自分と化していました笑

実際にやってみて、特に良いと感じた点は、

①寝れる

ジーナ式が軌道に乗ると、朝まで授乳無しで寝られるのです!私の息子は生後2ヵ月半くらいから、朝まで寝られる様になりました。今でも夜中に泣きはしますが、ほとんどは自分でまた寝つきます(と思ったら、ここ数日夜泣き2時間コースにはまっていますが。。)。産後直後の体力が無い中での夜中の授乳は本当にしんどかったですが、ジーナ式のお陰で徐々に睡眠時間が増え、自分の体力も回復してきたのは私にとって最大のメリットです。

また、赤ちゃんのお世話ナンバーワン大変だろう寝かしつけに置いても、抱っこで寝かしけなどは不要で、ベッドにそのまま置くだけで寝てくれるので本当に楽です。

②予定が立てやすい

一日のスケジュールが決まっているので、どの時間に何をしておくべきか、予めスケジューリングが出来、時間を有効に使えます。家族の間でも、誰がいつ何をするのか予め決まっているので、その他の時間はそれぞれ予定を入れられます。(とは言え、母は結局授乳があるので自由時間はかなり制限されることに変わりはないですが)特に、自分たちの食事時間を朝昼晩しっかり取れるのは本当に有難いです。また友人たちとの都合なども、予め時間が予測出来るので予定が立てやすく、都度考えずに時間帯から予定を立てていけます。

③グズらない

赤ちゃんが不用意にグズらず、泣いているときは(大体!)原因が分かります。一日の中で機嫌が良い時間も長いため、自分も家族も機嫌よくいられることが多いです。自分でいうのもなんですが、母親の機嫌が良いことは夫婦関係や家族全体に取って重要な気がします。とは言え、夕方のグズりや、成長期の泣き叫びはどうにもなりません苦笑

その他、赤ちゃんの発達に関して勉強になる(なるほど~と本に書かれている理屈に納得!)、様々な場面の対応法(例えば、外出、旅行、飛行機に乗るとき、仕事に復帰する際など)も書かれていること、家族が育児に関わりやすい、自分の生活リズムもついてくる、うまく軌道に乗ってきたときの達成感、などなど沢山良いことあります。また、本メソッドは生後なるべく早くからスタートするのが定着させやすいとしつつも、大きくなってからでも出来るということもメリットかと思います。

デメリット

沢山のメリットがあるジーナ式ですが、デメリットというか、それなりに大変な面もあります。

①出来ないストレス

数分単位で厳しく定められたスケジュール。それ通りにいかないことも多々ありますが(定着に時間がかかる)、中々思い通りにいかないことにストレスが溜まったり、家族からの厳しい視線で見られることがあります。赤ちゃんが可愛そうだよ、もうやめたら?視線、、それにどう打ち勝ち、ジーナ式を貫き通せるか、、強い心が必要でした。

②プロマネ化しすぎる

上記に関連しますが、厳しいスケジュールを遂行するために、常に睡眠・授乳・遊びの時間などを徹底管理し、赤ちゃんの様子を見ながら調整し、目標通りに運ぶ様にしていきます。気付くとこの一連の作業は、、そう、プロジェクトマネージャーそのもの。うまくいかないときはあらゆる原因を探り、分析し、試行し、振り返り、改善を重ねていく。夫からは、この私のプロマネ感に時には感心され、時には呆れられていたと思います。でも正直、そのプロマネ感が私には溜まりませんでした笑。ただこの作業はやはり好き嫌いがあると思いますし、、本にも書いてある通り、生活リズムが整った方が子育てが順調にいくと思っている方向け用の様です。

③泣きに耐えなければならない

これはジーナ式の最大の難関です。決められた時間に寝かせるのですが、当然泣きます。泣きわめきます。しかし、これを乗り越えると自分で寝る力をつけられるというのが売り。でも、その道は辛く険しいものでした。たった10分がこんなに長いのかと思うほど、泣きわめく我が子。こんだけ泣かせたら心理的に問題が生じるのではと不安になるレベル。確かめようと色んな育児情報を見ては、更に不安に刈られました。私がやってることは間違っているのか、と何度もくじけそうになりました。が、やがて我が子も自分で寝てくれる様になり、今は泣いたとしても長くて10分以内には泣き止んで寝ていきます。(泣きに耐えられないときは、洗濯機を回して気を紛らわすのがお勧め)

その他、ジーナ式は母乳を推奨してることもあり母乳プレッシャーを感じたり、ミルクと混合の場合の記載がないこと(完全ミルクの場合はあり)、本が読みにくいこと笑(知りたい箇所を探すのに時間がかかること、最初は覚えにくく、何度も何度も読み返しが必要)などが挙げられます。

やり遂げるコツ 

そんなジーナ式を軌道に乗せるにはある程度時間がかかりますが、軌道に乗ると本当に楽です。私なりに実践する中で、トライして良かったコツをシェアします。

①明確な役割分担

我が家は夫両親と二世帯なので、手があり幸運な状況ですが、一日のタイムスケジュールと共に何時に誰が何をやるのかを明確にして分担してやっています。また、スケジュールだけでなく、何故そのスケジュールなのか、どの様にやるべきかなど、その背景にある理論や意義も理解してもらう様、本の該当部分を印刷して、重要部分をハイライトして、夫や義両親に渡してました。ワンオペや上の子がいる場合は育児が更に大変かと思いますが、それでもこのメソッドに沿った方が利点が多いこともあるかと思います。

②アプリとの併用

便利だったのが、このぴよログというアプリです。授乳(タイマー付き)や睡眠を細かく記録出来、また体重などの成長記録も合わせて一元管理できる優秀アプリです。また、パートナーと共有出来るので、私は夫と共有し(一人までしか共有出来ないのは残念)、夫も仕事中もリアルタイムで子どもの様子を把握しながら、育児参画意識を高めたり、夫婦間のコミュニケーションにも役立ちました。

③バイブルに立ち返る

あとは、何かうまくいかなかったら、ひたすら本に戻ることです。何度も読み返しながら、自分のやり方に照らし合わせて、原因と対処法を探りながら改善を重ねていきました。しかし、本が読みにくいので(繰り返し笑)、ヘルプデスクの様な、こんな時どうすれば良いの?に即時答えてくれるサービスがあると良いなと思いました。

後は、ジーナ式を経験した友人に時々「うまくいかないよ~」と吐きながら経験談を聞いたり、Twitterで育児苦労ツイートを見て皆大変なんだと自分の心をなだめたり、自分の精神バランスを保てる努力をしました。

以上、ジーナ式をやってみた感想、如何でしたでしょうか。私はメリットが多いと感じていますが、デメリットもあるし、向き不向きもあると思います。私はジーナ式でない伸び伸びとした子育てもやったことがないので、比較も出来ません。またジーナ式は、定着にある程度時間がかかるため根気強さが必要です。でも、試す価値はあると思いますし、完璧にやらなくても「ゆるジーナ」的に実践するのもありだと思います。何れにしろ、本に書かれている理屈は結構役立ちます。

私も今後また任地のジャカルタに戻り、新しい環境で、また自分の仕事の再開と共に、どこまで出来るのか不安でしかないですが、ここまでの努力はきっと無駄にならないはず!と信じています。

もしジーナ式でお困りの方がいらっしゃれば、私で良ければジーナ相談にのります!そして、ジーナ式であってもなくても、子育て中の皆さま、毎日お疲れさまです。適度に頑張りながら、子どもたちと沢山楽しい時間を過ごしたいものですね。

ここまで読んでくださり有難うございます。

ナマステー!

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