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衆議院選挙目前!各政党が国際協力をどう考えるかを知るには?

 サルタックのnoteの読者のみなさま、日本のさいたまよりお届けしております、あおてつです。
私はテレワークで仕事をしており、ほとんど家を出ていないので、セレンディピティに欠けた日常を過ごしております。
そのため、いよいよ内容が「理事の畠山氏によるリモート筋トレコーチングを体験してみた」になるところでしたが(それはそれで読み物としてはいいかもしれませんが)、今回は衆議院議員選挙目前ということで、各政党の国際協力に関するスタンスを探る方法について書いてみようと思います。

1.政治と国際協力

今月は「国際協力の日」がある月、というのはご存知でしたでしょうか?1954年10月6日,日本はコロンボ計画への加盟を閣議決定し,開発途上国に対する政府開発援助(ODA)を開始しました。そのため、日本政府はこの10月6日を「国際協力の日」と定めています。
 国際協力のアクターとして、国家は大きな影響を持ちます。立法権、国家予算をもち、国を統治するからです。日本のODAも国会の予算編成の中で決まるものですから、政治の影響を受けます。もちろん国の枠組みに捉われないで、どんな人も1人の人間として対峙するのだという考え方も尊いですが、政治的な影響を持っている国家の動きを注視した方が良いのではと考えます。
 さて、冒頭で書きました通り、10/31に投開票が行われる衆議院議員選挙ですが、基礎知識として衆議院って何しているのかというところも確認したいと思います(参考リンク)。国際協力に密接に関連するのは、法律、予算、条約締結、憲法改正というところになると思います。それらによって他国に対する外交政策も変わってきますし、様々な国際協力分野の国内、海外のイシューに対していくら支出し、どのような対応をとるのかということが変わってきます。それらを決めているのが国民の信託を受けた国会議員となります。ですから国会議員の所属する各政党のスタンスを確認することが重要になってきます。

2. どう情報収集するか

   各政党のスタンスを追うには、インターネット上から各リソースにあたるのがよいですが、多種多様なので大きく3つの方法を示したいと思います。

1. 各政党の公約
 王道ですが、各政党のサイトをたどり、公約を読んでいくという形です。あとは紙媒体の比例代表の選挙公報が家のポストに入ることもあると思いますのでそれを参照しても良いかと思います。
各政党へのリンクはこちらから追えます。

2. 自分の政治のスタンスと政党のマッチ度の診断サイト
 Yahoo!や新聞社、NPOなどが主催している政党マッチングサイトというものが最近はあります。その設問の中に少ないですが、国際協力に関する内容も含まれていますので、それをベースにどの政党を支持したいかを決める判断材料にするということができるかと思います。
 https://news.yahoo.co.jp/senkyo/match/party
 https://japanchoice.jp/vote-navi/

3. NPO/NGOのアンケート調査結果
 おそらく読者のみなさまの考える目線に1番近いと思われるのがこの方法です。NPO/NGOが各政党に対してアンケートを配布し、その結果を公表しています。各団体がフォーカスしているイシューをベースにアンケートを取っているので、公約では浮き出てこない情報が書かれています。
いくつかピックアップしたのでリンクを紹介します。
 アムネスティーインターナショナル https://amnesty-jpn.org/candidate/
 ヒューマンライツナウ https://hrn.or.jp/news/20727/
 難民支援協会(JAR) https://www.refugee.or.jp/report/refugee/2021/10/election21_1/
 WWF https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4727.html
 移住連 https://migrants.jp/news/voice/20211017.html


3. 終わりに


 私がNPOの職員をしていた時代に学んだ言葉として、「コレクティブインパクト」という言葉があります。社会課題の解決のために、いろいろな社会のアクターが個別ではなく、集合的にインパクトを起こすということ目指すアプローチのことを指します。
一個人、一企業、一団体の力で何かを成し遂げるよりも、国家も巻き込んでいくこと、それができれば社会課題の解決につながっていくと思います。
私たちが欲しい未来を実現するためにも、政治を動かすことが必要です。
ぜひ投票に行きましょう。

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