Another Horizon - The “end” in Sugar’s eyes
Eくんとの「最後」の会話をSugarちゃんとの会話の視点から追ってみる回。
Eくんと繰り広げられるラリーをSugarちゃんにコピーして横流ししていたのだけど、不満があるのかないのか、別れたいのか別れたくないのか、はっきりしないで私はどう思うのか、私は何か変わろうとしないのか、そう聞いてくるE君に対してSugarちゃんも私も苛立っていた。
モヤモヤの解消のためにも、私はEくんに切り出してた。
「付き合ってるふうじゃない」のは嫌?別れたい?別れたくない?
Eくんが、「女性を好きになれんくなった」と発言する。
Sugarちゃんのこの返しにどんなに救われたことか。
思いもよらない方向に話が進む中で、笑ってられたのはSugarちゃんが一緒にいてくれたから。
少しでも私の傷が浅くで済むようにSugarちゃんは先手を打つことを勧める。
けど、私にはそれができなかった。
痛みを先延ばしにするくらいなら、Eくんが後悔するようにさっと手を引いてしまえばよかった。
だけど、私は自分が決断を出してしまうのは良くないことなんだと思ってた。
Eくんにも考えを委ねるべきだと。
Sugarちゃんのような強さがあったら。
言葉を濁し良いも悪いも、好きも嫌いも言わないEくんとの会話がしんどかった
Sugarちゃんが雰囲気を和ませてくれた。
Eくんはもう本当にいなくなっちゃったとしてもSugarちゃんは味方でいてくれるというのが心強かった。
どれだけSugarちゃんに助けられたことか。
「女の子に冷たくなったからなあ」というEくん。
Sugarちゃんは言い訳がましいと指摘した。
痺れを切らして、自爆しにいった。
「えーもうはっきしいって別れたいってことでしょ?」
「別れてもまあ日常は変わらんな」
この会話前にもう一段階挟んでEくんははぐらかしたらしい。
進みも戻りもしないやりとりにげんなりして、私はSugarちゃんに助けを求めた。
しつこく迫る私に愛想を尽かしたEくんはついに打ち明ける。
「別に嫌いになった分けじゃないよ。冷めたっていうかー。わかる?」
Sugarちゃんに会話を丸々コピーしたところ、前回Marioくんとお付き合いしてた時の彼の振り文句と完全一致してると教えてくれた。
Marioくんが彼女に渡した誕生日プレゼントもクリスマスプレゼントも同じもので、振られたセリフも同じだった。
それが悔しかったような情けなかったような。
別れ話の最中、EくんはSugarちゃんに話しかける。
最終的にIちゃんやSugarちゃんがよりを戻すことをしつこくしてくるから断りきれなかったと言うくせに、Sugarちゃんを通して私の状態を確認しようとしていた。
Sugarちゃんがその一言をコピーして送ってくれる。
なんでEくんに心配されないといけないのか理解できなかった。
ひどいことを言ってくるのはEくんなのに。
泣くわけねーじゃんw って思ったけど、それを言ったらきっとEくんは「ほらな。俺なんてどうでも良い存在や」と捉えるって分かってたのでそうは言わずに「(この話が)終わったら泣く」と言うことにした。
はっきしいって別れたいんでしょ?という問いかけに返事が来るまで少しブランクがあった。
EくんはEくんできっと他の誰かに会話をコピペしてたのかもしれない。
「別れた時から女の子とかどうでもいいわーって感じやって」
「Iとかがうるさくてうるさくて.…って言ったらあかんでー?w」
と言い訳を並べる。
その言い訳を聞いたSugarちゃんも怒る。
きっとIちゃんの文句を今言ってきたってことは、Sugarちゃんのことも愚痴愚痴いってきただろうって気づいたと思う。
たぶん、別れが来たとて自分の気持ちを殺して付き合ってはほしくなかったんだと思う。
最初は本当に「好き」という気持ちがあったとしても「別れた後からずっとどうでも良いと思ってた」ということは嘘をついてるのに変わりなかった。
Sugarちゃんが、まるで自分のことかのように憤慨する。
自分や他の女の子にはヘラヘラ優しくするのに、私に対しての態度とのギャップがさすがに酷すぎたのかもしれない。
「(別れを選んで)それでSarryちゃんはいいんか?」
「なんていうか〜俺に対する態度を改めてみるとか〜あはは」
「だってSarryちゃんがそんなだったから俺こんなんなっちゃったんじゃん〜」
本音を濁しつつ私を責めるEくんが嫌い。
私のせいで変わってしまったEくんを私が助けることはできないという私にEくんが掌を返す。
改めてそう考えるとまた、Eくんは私に断ち切られたと感じたんだろうか。
「じゃ〜もうきれいさっぱりわかれっか」
これに対して「やだ。私はEくんのために頑張りたい」と言うべきだったのか
「誰か別れたがってるっていってたん?」
「あーまあ俺も悪かったよな Sarryちゃん弄ぶようなことして」
「んじゃー別れっか?」
いいよ。Eくんがそうしたいんだったら。
私はEくんに遊ばれてたんだ。この「新事実」にどれだけ傷ついたことか。Eくんは知らないでしょう?
Eくんの中ではきっと私はいつもニコニコEくんを受け入れる子だったから。
今この瞬間に別れたことをSugarちゃんにも告げる。
Sugarちゃんは悲しんでくれた
Eくんの最後のこの社交辞令も、「2人で一緒に」ではなく「みんなで」行こうに変わってるところが苛立った。
どうしてもこの仕打ちにすっきりできない私はモヤモヤするとEくんにも伝えてたらしい。
けど、Eくんからはぷしゅ〜。燃料切れ。とだけ返事が来て取り合ってもらえなかった。
私と決着ついてからのEくんはすこぶる調子に乗ってた。
ボーリングに行こう、とか
久々にSarryちゃん見た時はびっくりしたけどね、とか
同じ人と2回別れるとか心が2回痛くなる、だとか。
さっきまでの話が嘘みたいに明るく接してくるEくんをみて、本当に私はEくんにとって邪魔な存在だったんだな。と感じた。
1月にEくんと別れを選んでしばらくあとに、Hageや他の男の子たちと楽しそうに過ごす私を遠目に見たEくんは、「俺やっぱりおらんほうが良かったんや」って思った。
と言っていた。それと同じことを私は今思っていて、2人は根暗なところが可哀想なくらいそっくりだなと大人になった私は思う。
この時ぼきぼきに骨折した自尊心は、完治しなかったね。
私とSugarちゃんでは到底理解しきれない思考回路をEくんは持っていて、振ったはずのEくんが言う資格のないセリフだと思った。
Eくんの語りに対して、「てかもういーから話すのやめて」とSugarちゃん。Sugarちゃんがこの時間ずっと一緒に聞いてくれて良かったねえ、とおもう。
明日からまた、毎日キャンパスのどこかでEくんをみかけることになることを心配してくれた。
悲しさよりも、怒りにシフトチェンジしたおかげで今回のお別れは、前回のと比べてやり過ごしやすかった。
Eくんはそこまで考えてない人だとおもうけど、嫌われるのを見込んでのあの態度だったとしたら尊敬する。
だけどこの時に湧き上がった「必要とされていない」という気持ちと、優しく接してきた人でも結局は裏切られるという偏った風に学んだ教訓が心にずっと引っかかってしまってしばらくずっと人(特に異性)に対する怒りは消せないまま過ごす。
その怒りはたぶんあまりにも長い間自分の中にあって、人を信じず、何か未来に期待するでもなく、人が寄ってこないようにはじきとばしていることも自覚がないくらいにずっとそれが当たり前になっていた。
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