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Another Horizon - From I chan’s POV

私が周りで起こっていることを理解するよりも早く、ハイスクールで共に過ごした4年間の間、Iちゃんは私を取り巻く男の子たちのことをよく知っていた。
なぜならあの小さい学校の中で私が彼女と仲が良いのは周知のことで、私のことが気になる男の子たちのほとんどが必ずと言っていいほど彼女に相談をしていたから。
Iちゃんはよっぽどのことがない限り私にそのことを告げ口することはなく、私はいつも「事」が起こったか彼らの気が変わった後にいつも知らされていた。

私とEくんが付き合うに至るよりもっと前、Eくんが私に本格的に「アプローチ」する以前も、EくんとIちゃんはよく携帯メッセージでやり取りをしていたらしい。
もしかしたらIちゃんが積極的に情報を垂れ流していただけかもしれないけど、私の学校での様子、好きなアーティスト、好きなもの、など聞いていたらしい。
そう考えると当時のEくんの携帯の着信音がラヴ・パレードだったのも納得がいく。

10月22日のKuriが私にMSNでもっと話して。なんでもいいから。お願いだから。と懇願してる中、EくんはEくんで私がKuriに取られてしまうんじゃないかと突然心配していた日、私は3つ目のウィンドウでIちゃんに状況を報告していた。

Kuriが悲しいって急に言い始めた。何かがおかしい。
Eくんもおかしなことを言い始めた
Iちゃん:「Hey!もしKuriが告って来たらもう付き合ってる人がいるって言って断っちゃいな」

この時Iちゃんは既にEくんが私を好きなのを知っているし、もしかしたらKuriがミドルスクールから燻らせていた私への気持ちを今もこじらせていることを察していたのかもしれない。(Kuriはよく明言はしないものの察して欲しいのか「好きな人」がいることについて漏らすことが多かった)

このLeadership Campのときだって、HageはIちゃんにFちゃんと私とで混乱してしまっていることを相談していたわけだ。

私のことが最初好きだったとまでは告白していなかったらしいものの、Iちゃんは彼がずっと私のことを好きだったことは知っていたらしい。

Leadership campのとき。私を「勘違いさせたくなくて」困っていたらしい。
HageがFちゃんと3ヶ月を迎えた頃に私が誰とも付き合ってなかったら別れて私に告白しようと思っていたと言われたと伝えた時のIちゃんの反応。

私の知っている世界線意外でも物語は進んでいて、視点が変われば見えることも変わっていた。
他人からすればEくんとの短い恋愛は「男と女のありふれたLOVEストーリー」かもしれないし、やっぱり運命的な何かだったのかもしれない。

次のLOVEストーリー編でもIちゃんのPOVがある。
追々、書ければいいなと思う

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