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カフェレストランオーナーがパフェに想いを寄せて


カフェレストランのオーナーでもある私が、カフェレストランのパフェについて思いを巡らせている。
パフェは、カフェレストランの看板メニューの一つであり、おしゃれで美味しいスイーツとして人気がある。しかし、私はただ美味しいだけではなく、お客様により豊かな体験を提供したいと考えている。
そのためには、パフェの見た目・味・食べ方など、様々な要素を考慮する必要がある。また、季節ごとにメニューを変えたり、トレンドに合わせたパフェを提供したりすることも大切である。この記事では、私が考えるカフェレストランのパフェについて、思いを深めていく。カフェレストラン経営者やパフェ好きの方々にとって、少しでも参考になればと思います。

パフェとの出会い

パフェは見た目が勝負?

パフェは1人で食べる?

パフェは日本の四季折々に合わせて

パフェに想いを寄せて

パフェとの出会い

昭和のパフェ(イメージ)

私が海運貨物取扱事業のサラリーマンから飲食業に転職した時代は昭和のバブル期全盛期でした。
それまで私はパフェは喫茶店で女性(今の奥様)と一緒に食べる物でした。
とても1人で喫茶店に入って、ニンマリしながらパフェを頬張る事は恥ずかしくて出来ませんでした。

そのパフェを職場で作る事になろうとは夢にも思わず(笑)

私の修行の場として選んだカフェレストランは静岡市内と富士山の近くの富士市周辺に当時全部で6店舗位あるローカルなカフェレストランチェーン店でした。
パスタやハンバーグ等のフードメニューの他、パフェメニューも充実していて、冒頭の写真の様な飾りフルーツを多用したパフェが何種類もあって人気でした。もちろん私もそのパフェを作る事になりました...。

今現在私たちが目にしたり食べるパフェはだいぶ見た目も、味のバリエーションも変わってきました。

パフェは見た目が勝負?

当店のストロベリーパフェ

カフェでパフェをオーダーする時、その華やかさフルーツの素敵な飾りと食べる前のワクワク感でありスイーツ好きには堪らない喜びだろうと思います。
正直私は物凄くパフェが大好きと言うわけではないが、私自身もオーダーする際はフルーツ、アイスクリーム、生クリーム、ソース等の組み合わせをワクワクしながら楽しみにします。

一方でパフェを作る側の立場でみると、見た目も重要ですが、どんな季節に誰とどんなシュチュエーションで食べるかという事も考えて創作して行きます。
パフェは最初の段階で視覚からと自分の感じている季節の気持ち良さや暑さ寒さ、その素材の持つストーリーを得て脳の中で、喜びを感じるのではないでしょうか?
食べると言う行為は総じて、その様な事柄を感じますが、パフェはその要素が非常に強く感じられるスイーツだと思います。

パフェは1人で食べる?

大人のコーヒープリンパフェ

カフェでパフェを食べる時、みなさんは一人で食べますか、それとも誰かと一緒に楽しみますか? 人々がカフェでのパフェ体験を選ぶ理由は様々であり、一人でのんびりと過ごしたいときや友人との特別な時間を共有したいときなど、さまざまな場面が考えられます。カフェのパフェは美味しさだけでなく、そのシチュエーションや雰囲気も重要です。
暗く落ち込んでいる時に「あ〜パフェ食べたいなぁ!」と思う人はあまりいないのではないでしょうか?(笑)

パフェは日本の四季折々に合わせて

長田の桃パフェ

パフェはその店の顔でもあり、一年を通じて定番のパフェもあるだろうし、「この店のこのパフェ」を食べに来るお客さんも多いだろう。
そうなると店名を浮かべるだけでパフェの画像が頭に思い浮かんでしまう常連さんもいるでしょう。
当然当店も定番のパフェは何種類かご用意させて頂いている。しかしオーナーとして1番食べて欲しいのは、季節ごとに旬のフルーツや四季の寒暖差に合わせた素材のパフェです。

静岡市で営業する当店の一年を通じて人気の季節のパフェは「久能の石垣いちごのパフェ」と「長田の桃パフェ」である。

1番と言うのに2つ選出したのは、オーダーされる数ではなくその素材の持つストーリーがある。

徳川家康で脚光を浴びている久能山東照宮の下に広がる久能の石垣いちごは12月〜4月末くらい、長田の桃は6月。長田の桃は、この地域で収穫される日本一早く収穫される早生の桃です。この桃パフェを目当てに関東県からInstagramを見て来店するお客様もいるほど。

近所の生産農家さんの畑で路地販売されてもいたり、贈答用に全国に発送される方もこの地域に足を運んで注文されます。
その際に、「この桃を食べれる飲食店はありませんか?」と良く聞かれるらしい。
自分で丸ごと皮を剥いて桃を味わうのも最高の喜びだが、この桃を手間暇かけて作るアイスクリームや生クリーム、果汁を織り交ぜたパフェを味わってみたいと言う方々がカフェレストランを目指して来る。
その季節でしか味わう事の出来ない喜びの為に。

パフェに想いを寄せて

シャインマスカットパフェ

ここまで書いて来た事をまとめると、パフェの見た目、味、食感、食べ方の要素の他、季節を感じ、その時期にしか味わう事の出来ない体験をカフェレストランには求められていると思いますが
それをいつ誰と食べるか?
食べるシュチュエーションもパフェを楽しむ要素が加わるだろう。

そしてカフェレストランオーナーとして、それを提供出来る喜びを深く感じるのではあるが、同時に地域の生産者様やヒントを与えてくれる地域の住民の方々、そして何よりパフェをニンマリしながらスマホで撮影してSNSに投稿し、長いパフェスプーンで口いっぱいに頬張るお客さん達がパフェと言う現代の素敵な夢のあるスイーツを完成させ、そしてこれからも進化させて行くのではないだろうか。

一人一人が思い描くパフェのパラレルワールドに想いを馳せて!

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