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日比谷野音のKANA-BOONは紛れもなくロックヒーローでした

5月14日 twitterより
今日はコレ!KANA-BOON @日比谷野外音楽堂 10th Anniversary KICK OFF LIVE 「Sunny side up - Moon side up」 雨の中の感動的なライブ。なぜこうも毎回毎回前回を越えていくのか。 本当にロックヒーローだよ、彼らは。

https://twitter.com/saritogawa788

 私はKANA-BOONについて書きたくて、このnoteを書いた。もっと多くの人に知ってもらいたいと思っている。たとえば、「今日ライブに行くんだ」と話すと、「KANA-BOONって何?」と聞かれることもあるだろう。アニソンのバンドだと思われているかもしれないけれど、それは違う。彼らはゴリゴリのロックバンド。確かに、彼らの代表曲の一つであるNARUTOの「シルエット」はアニメとのタイアップだったけれど、彼らの音楽はそれだけではない。私がKANA-BOONを知ったきっかけは、娘だった。当時小学生だった彼女は、まだメジャーデビュー前にラジオで流れた「ないものねだり」に惹かれていたらしい。私も、メジャーデビュー曲の「盛者必衰の理お断り」を聴いて、このバンドは変な名前だし、歌もコミックソングかと思っていたけれど、その後彼らの音楽に魅了された。
 
 彼らのデビュー後は順風満帆だった。フェスの一番大きなステージに雄々しく立ち、勢いに任せて疾走していた。しかし、やがて何かがおかしくなった。メンバーの一人が失踪し、バンドの顔であるボーカル鮪くんが休養に入ることとなった。急速に勢いを失い、苦しむ日々が続いた。 彼らの音楽は素晴らしく、ファンたちは何故こんなに売れないのか、とやきもきしていた。だが、彼ら自身は一体何を思っていたのだろうか。どこか静かに、穏やかに突き進む彼らには、ギラギラした野心のようなものが一切感じられなかった。そんな彼らが、鮪くんの復帰とマーシーの加入によって4人のバンドに戻り、デビュー10年目の今年、日比谷野音での初ライブを迎えた。普段穏やかな彼らが、狂おしいまでの情熱を燃やすライブは、一度足を踏み入れたらもう虜になること間違いなし。観たら絶対好きになる。

 日比谷野音のステージでボーカルの鮪くんが言った。
「僕らは幼い頃からロックスターにあこがれて、なりたくて目指してきた。でも僕はスターじゃなくてヒーローになりたい。マーベルのヒーローたちがとても好きだ。僕にいつも戦うことの勇気をくれる。だから僕は貴方たちのそんな存在になりたい。ロックヒーローに。」
 もちろん。貴方たちは間違いなくロックヒーロー。

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