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「658km、陽子の旅」鑑賞

「658km、陽子の旅」鑑賞&舞台挨拶。 658kmの旅の中で、陽子が少しずつ心を回復していくドラマ。自分に重なる部分もあり、その度に切なくなったり、応援したり。オダギリさんのお父さんもセリフは全くないのに表情だけで父娘の関係性が分かる。父に会いたくなった。

https://twitter.com/saritogawa788

 菊池凛子さんの邦画初主演作「658km、陽子の旅」の初日公開と舞台挨拶に行ってきた。 
 上海国際映画祭で作品賞と主演女優賞と脚本賞を受賞した素晴らしい作品。 
 菊池凛子さんと年齢があまりかわらないオダギリジョーさんが父親役をするということ、それが楽しみで観賞。 
 チケットは完売になり、私も残り2枚ぐらいの時に辛うじてゲットすることができた。 
 心に傷を負った陽子が亡くなった父の葬儀のために、東京から実家の青森まで旅をするロードムービー。 
 陽子の人とのコミュニケーションの取れなさ加減に自分も重なり、何かが起きるたびに「自分だったらどうしよう」と思いながら、陽子と一緒に旅していた。
 不器用すぎる陽子に、もう少し私ならばと思ったり、知らない人の車に乗る、乗っても何もしゃべらないで長時間居られるという神経などなど、そもそも自分ならば無理なことも陽子はやっている。
 父親と重なる老夫婦と出会ったり、ゲス男にひどい目にあったり、人と関わることでどんどん陽子は言葉が増えてきて、表情も変わってきた。そんな様子を見事に菊池さんは演じていた。 
 お目当てのオダギリジョーさんは、陽子だけが幻で見る父の面影の役で、セリフもないけれど、時々垣間見れる表情だけで陽子との関係性がよくわかった。やはり唯一無二の俳優さんだなぁ。 
 父に会いたくなった。 
 上映の後には、舞台挨拶があった。 
 久しぶりの生ジョーさんは本当に素敵だった。 
 菊池さんが「オダギリさんのまとう雰囲気に惑わされないように」と仰っていたように、やはり、独特のオーラと発言はユーモアに溢れ、いつもいつも私の期待に応えてくれるジョーさんだった。

 

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