キロク
読書記録のまとめ
とりあえず、8月の読書まとめです。我ながらきもちのわるい読書感想文だなと思う。なんでこんなに自分の文章はきもちわるいのか。 感想書かなかったものもある。それは類似書籍を読みたくて買った本たち。哲学者の本や経済の本はたとえ話が知りたくて買うけれど、わかりやすさを求めるとオリジナリティのあるたとえ話は難しいのだなと思った。 ーーーーーーーー 文鳥・夢十夜 夏目 漱石著 夏目漱石の描写は巧みだなと思いながらも、文鳥は自分勝手さに苦笑した。全ての描写が上手だから主人公の行動も気
夏の太陽が高いところから青くて四角いプールを照らしている。 その光が風でざらざらと波うった水面をキラッとさせていた。 通い慣れたプールの端っこにある銀色のハシゴを後ろ向きに降りる。 足の先からの冷たい違和感。 肩まで水に浸かった開放感。 頭まで潜った安心感。 普段は感じることのできない感覚に順に包まれていく。 白いロープで仕切られたコースの始まりに立って、まっすぐ対面の壁のゴールを見つめた。 鼻からスゥと空気を吸うと塩素の匂い。 泳ぎだしにぐっと姿勢を低くして、壁をおも
レキシントンの幽霊 村上春樹10年以上ぶりの再読。「緑色の獣」はあれかな。シェイクスピアの「オセロ」の「嫉妬という名の緑の目をした怪物、あれは人の心を食い物にする」ってやつの怪物をモチーフにしてるのかと思った。どこから来たのかわからない、緑色の醜い獣。それをギタギタに想像で虐殺する。できれば私の嫉妬心もそうやって殺してしまいたいわ。最後の方は獣がなんだか哀れで、虐殺される獣(嫉妬心)に同情してしまう物語だった。でも「オセロ」の嫉妬心がモチーフなんだとしたら、愛する人を殺してし
三浦春馬様 いかがお過ごしでしょうか。 私は、貴方が亡くなられたという一報を耳にしてから、心の騒めきが止まっていません。たぶん多くの人の心がそのような状態のままだと思います。 それは、春馬さんがしっかりと生きてきて私たちに影響を与える存在だったということです。 天国にいらっしゃるとして、現世に生きる人間から色々な思いを勝手にぶつけられて苦しいかもしれません。でも貴方は選択されたことを誇らしく思っていてください。 それがあなたにとっての正解でした。 生きる