海外留学したほうがいいの?

こんな、学部留学がしたい!という内容のマガジンを作っておいてなんなんですが、私は正直海外留学、したほうがいいですか?と聞かれたらしないほうがいいと答えると思います。理由はしんどいからです。海外に出て3年ほどはずっと、「海外なんて旅行以外で行くもんじゃないよ」と周りに言っていました。街を歩いている時も、誰かと対峙するときも、常に戦いのまっさ中のような気持ちでいました。ですが、信じるか信じないかは勝手ですが、戦いのまっさ中はアドレナリンが出てとても気持ちいいのです。海外はマゾヒストでないと長期で行ってはいけない場所です。

海外に行ったことを後悔したことがあるかと聞かれたら、後悔はみじんもないと言い切れます。それはもしかしたら、私が日本ではうまく生きていけない人間だからかもしれません。私は日本にいて自由にしていたらなぜかいじめられ、そのくせ自由にするのをやめられないようなところがありました。日本で1年間大学に通いましたが、鬱になりました。海外に出て、鬱はきれいさっぱり消え去りました。日々を生き抜くのに必死で、細かいことを考える暇がなかったからです。

かといって、だから海外に行くためには正当な理由だとか覚悟が必要だと言っているわけでは全くありません。別の記事でも書く予定をしていますが、人生の選択において完全に自分の納得のいく正当な理由をつけられることなんて経験上ほとんどありません。行ってみないと何があるかわからないのに覚悟を決めることだってできません。決断に必要なのは今いる場所へのちょっとした違和感と、直感を信じて人生の賭けに出ることへの興奮くらいです。命さえ失わなければ、どんなに自分の常識の中のどん底に落ちたって、実はたいしたことではないことがほとんどなので、全部をかけたってそう恐れる必要はないのです。

結論として、海外は軽い気持ちで行っていっぱい泣いて戦え、というのが無責任な私のアドバイスです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?