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「フツーに考えてアスペでしょ!」by娘

カサンドラな妻、あいごです。

いきなり出してみた!カサンドラ

カサンドラ症候群という言葉をご存知だろうか?

今回は、「私ってカサンドラ症候群なのかな」と辿り着いた考察と、そこから考える今後のことについてまとめていきたいと思います。

夫はアスペルガー気質⁉︎

私の仲良しで、夫のことも、我が家の現状も知っている友人数名に「ウチの夫ってアスペルガーだと思う?」って聞いてみた。

すると、全員から「絶対アスペルガーでしょ!」という返答が返ってきた。

そうか、やっぱりそうなのか。

アスペルガー夫とは?

何度も何度も読み返したこの本によると・・・(付箋の数が尋常ではない:トップ画像参照)

アスペルガー夫に共通する夫の特徴
①相互的なコミュニケーションや協調して一緒に行動することが苦手
②相手の気持ちに共感したり、言外の意味を想像したりすることが苦手
③同じ行動パターンや狭い興味にとらわやすく、視点の切り替えが苦手
④感覚の過敏さや、逆に鈍感さがある
(出展:岡田尊司 カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら)

おお・・・すべて当てはまる。
この本の序盤、33ページにこの特徴が挙げられているんだもの、私はこの本を最初に開いた時すぐに引き込まれ、そのまま一気に読み切った。

実際のところはわからない。
夫という人間のことを、私の偏った色眼鏡で見ているせいも大きいのではないかと思っていた。(被害者意識のバイアスもかかるし)

医者に診せたわけでもないから、夫がアスペルガーだという確定診断が出ているわけではない。
もし、夫に「医者に行こう」なんて提案したら、どうなるだろうか。夫は激昂するだろうな。

実際のところはわからないなりにも、友人たちも口を揃えて言うのであれば、夫という人間が「アスペルガー気質」を持っている可能性は高いのかな、という境地に行き着いた。

”これらの特性は、対人場面、特に親密な関係においては不利であるが、学業や職業においては有利に働く場合もある。”
(出展:岡田尊司 カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら)

そう。まさにそう。

家庭以外では順風満帆な夫の人生。家庭だけ、家族だけが上手くいかない。

夫が社長を務める会社の経営も順調。業績は伸び続けている。

PTAだの某青年会議所だの、様々なコミュニティでそれなりの役職を務めてきて、人望も厚い。顔も広い。交友関係も広い。

運営している少年サッカーも、部員不足の状態から監督として引き継ぎ、今では三部に分けて指導するほどの大所帯。
市内の小学生の選抜チームの監督まで任されている。

対外的には、本当によく出来た人間。評価も高い。

だが、その実態はアスぺ夫・・・アスぺなんですよ。
その実害を被ってきたのは妻。そして実母。
彼に深く関わり、人生を費やした二人の女性。

カサンドラ症候群とは?

夫の共感性に問題があるために、妻がうつやストレス性の心身の障害を呈するに至ったものを「カサンドラ症候群」と呼ぶ。
典型的なのは、自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)のために、共感性や情緒的な反応が乏しいパートナーと暮している人に起きるものである。
・・・カサンドラ症候群は、医学的診断カテゴリーではないが、医学的診断よりも本質を捉え、改善にも役立つ有用な概念だと言える。
(出展:岡田尊司 カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら)

うつで治療中の身としては、私自身、何がきっかけでうつ症状を呈したのか、実のところあまり覚えていない。

職場での激務、娘の不登校、夫の不倫・・・すべてが重なった時期だったから、何がうつの引き金になったかわからない。

言ってしまえば、「全部」なのだろう。
ニワトリが先か、タマゴが先か理論になるけど。

夫との不仲、家庭内の不和が娘の心身に異常をきたして、娘は不登校になったのかもしれない。

娘の不登校についての意見の相違が、ますます夫婦の不穏を深めたのかもしれない。

そんな家庭の状況の影響もあってか、私は仕事の激務に耐えられるほどの心身の健全さを保てていなかったのに、職場では平気なふりして激務を引き受け、勝手に疲弊したせいなのかもしれない。

夫はアスペルガー、妻はカサンドラ・・・

そういう概念があることを、知識的に知ってはいたけど、私たち夫婦には、それは当てはまらないって、どこかで勝手に解釈していた。

それに、
「カサンドラ症候群だからなんなのよ。夫がアスペルガーだからなんなのよ。だからって状況は何も変わらないじゃない」

っていう気持ちが一番大きかったかな。
そういう概念に都合よく当てはめて、逃げてはいけない、みたいな変な正義感(?)、倫理観(?)。

しかし、先に出てきた友人たちの意見。
そして極め付けは、現在の夫婦問題、別居問題について、独自の感性で達観しつつある愛娘の意見

「フツーに考えてアスぺでしょ!」

これに集約しているなと感じさせられた。

娘曰く・・・

父のすごいところは尊敬している。
一生懸命に仕事するところ。
どんなにキツいことを言われても取引先と上手にやり取りするところ。
特に可愛くもない(娘の個人的な意見)子どもたちのサッカーに一生懸命になれるところ。

だけど、母には酷すぎるよね。そしておばあちゃんにも。
よくもあんなに冷酷になれるわ〜って思うわ。

でも、どっちかっていうと、正直、
よく我慢してきたねって、何も言わずに夫婦を続けてた母のほうにちょっと引くレベルだけどね。

達観娘の正直すぎる貴重なご意見は、母である私にグサグサ刺さったのであった。

夫から話し合いの申し出があった

別居から90日を過ぎて、夫から再びLINEが来た。

今度は、私宛の個人LINEではなく、家族のグループLINEに。

娘を交えて話をしよう

ですって。

夫は、一方的に娘に話をしたことで、吹っ切れたのか知らんが、家族LINEに話し合いの要望を入れてくるとは、これまた卑怯な手を使ってきやがるって私の心は荒れた。

まぁ、でも、もうそういう時期なのよね。
いい加減、事態を進めなければいけないという点には賛同。

「話し合い」という表現を使ってきてはいるが、もはや話し合いにならないことは私も娘も百も承知。

アスペ夫(父)の離婚に対する決意表明を聞かされることになるのだろう。


話し合いに向けて

”カサンドラが起きる要因として、アスペルガーのような特性だけを問題にするのでは十分とは言えない。むしろ、お互いに大きな負担やストレスを抱え、余力をなくしている状況こそが要注意なのである。
・・・・・(中略)・・・・・
本当に必要なのは、互いがストレスでいっぱいいっぱいになり、互いの大変さを思いやることができなくなっているということに気づくことではないか。
そしていがみ合い、攻撃し合うことに大切なエネルギーを費やすのではなく、ストレスを減らし、互いの余裕を取り戻すことに努めることではないか。”
(出展:岡田尊司 カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら)

このまま離れていても、いがみ合っていても、対立し合っていても、事態は何も改善しない。

「俺ばっかり」「私ばっかり」と思っていても一生歩み寄ることはできない。

夫婦は、分かり合えなくて当然。だって他人なんだもの。そして、どちらもどちらの支配下にない、一人の人間。それぞれ人格があり、人生がある。

個々人の一方的な努力では何も改善しない。

だからこそ、最後に、まだ夫婦でいる最後の最後まで、しっかりと本音を吐き出し、向き合ってみたい。

互いの問題をきちんと問題視できるかどうか。

後悔のないように、しっかりと向き合ってから、幕引きなのか、第二幕の幕が上がるのか、吟味したいと強く思う。






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