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嫉妬って書けない。

常用漢字と、そうではない漢字の境界にあって、なおかつ、かなり日常的に目にする機会がある『嫉妬』。

嫉妬させたり、したり、
いろんな心の機微があって、
大事な人との生活があるわけで、
一概に、「嫉妬しちゃいけない」とは、
言えないと、私は思う。

まぁそもそも、嫉妬しないのは、無理だし、私。

で、まぁ話はそれて、
日本シリーズ。

DeNAの、はじめてみる選手が、
HR打って1-1になった。

ちょうどそこで、
バイト帰りの彼女が、うちによって、
ハグして、バイバイして、家に戻ってみたら、
【ソフトバンク日本一】。

なんやそれ!

ハグの間に、こんなに、世の中動くことが、
あるか。

私自身、12球団無所属分析党であるから、
今永が投げ切ったのかどうかとか、
内川がやっぱ、MVPかとか、
肩入れ無しに、野球観戦を楽しめるわけだが、
ソフトバンクの強さは、
なにか少しの嫉妬に値する。

彼女の男友達に嫉妬するとか、
私の女友達に嫉妬させちゃうとか、
そんなちっさくてくだらない事にする嫉妬と
同じであって、ちょっと違う。

ポジティブ・ジェラシー。

そしてこの、ポジティブなジェラシーがないことには、私たちの生活に、グラデーションで綺麗な色は出てこない。

良いターンでも、悪いターンでも、
必ず、この、自分の糧になりうる
ポジティブなジェラシーが、あるのだ。

自分と他人を比較するだけして、凹む、
マイナス作用の強いそれとは違う、嫉妬。

今思えば、部活で腐った中学時代とか、大学受験失敗も、ポジティブな嫉妬に繋がったんだと思う。

持たざる者こそ持ってる、
一見ひどく醜い、嫉妬の心は、
存外、悪くないのかもしれない。

必ず起きる、『ソレ』は、
常用漢字なのかどうか知らないけれど、
とても使いにくい漢字二文字からできてて、こう、なんだか、感情としての嫉妬の、解決しにくさを表してる気がする。

私たちは、人だから、
向き合って仲良くやってくしかないんだろうなぁ、『嫉妬』と。

ただただ抱いた『嫉妬』も、
明日のためのエネルギー源になりうるなら、
DeNAの、これからの頑張りに、献杯。

#エッセイ

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