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90/20/8の内の20の並べ方

今回は、20分の講義のひとパックを数個組み入れて講義は組み立てるのですが、その構成順序にも一工夫すると良いですよというお話です。


理論から始めない!

理論や理屈から講義を始めないでください。

受講者は多種多様です。多様な価値観を受け止める必要があります。
「そんなこと、あなたに言われなくたって分かってるわよ!」
「なぜ、今さら、こんな基本的な講義、受けなければならないんだ!」
「レベル低すぎ。得る物ナーシ!」
「ついていけるかな。落ちこぼれになりそうで怖い」
「難しくてついていけないかも」

このように思っている受講者さんの気持ち、受け止めましょう。

では、どのように受け止めるのか。それは
「理論や理屈から研修をスタートしない」ということです。

受け止めてからのスタート。これを徹底しましょう。では、どのように始めるのか・・・

EATをデザインする

理論から入らない研修をデザインするにはEATのテンプレートを使うことをおすすめします。

EATとは

  • E(Experience) 経験

  • A(Awareness) 気づき

  • T(Theory) 理論

理論の説明の前に「経験」し「気づき」を促し、最後に「理論」で補足する。そんな流れにしてみましょう。次のような流れが考えられますね。

①過去の経験や知識を活用してもらう

受講者の経験を話してもらい、それに基づいて理論を説明する。そんな流れを組んでみてください。理論を「課題に対する答え合わせ」という位置づけにすると、受講者は「なるほどね」とスムーズに受け取ってくれます。

そうすると、知識を持っている受講者は、自分の知識は正解だった!と確認の意識で聞いてくれます。

過去の経験を引き出すには次のような手法が効果的です

クイズ ○✕クイズのようにクローズなクイズや、質問のようなオープンなクイズを投げかけ、過去の経験を引き出します。
間違い探し これから講義を始めるトピックの中に間違いを埋めて起き、どこが間違いなのか、なぜ間違いなのかをディスカッションしてもらってから(その場で経験してもらってから)講義する。
キーワード 空欄を埋める配布資料を用意し、キーワードを埋めてもらう。それをもとに講義をして理論を紐解いていただく。
問題を解く 課題を解いたもらうことによって、持っている知識を活用する。これから学ぶ理論を用いるとより良い解決策が見つかるという流れを組む。
ケーススタディ ケーススタディに取り組んでから、問題や正解を解説するというやり方。

②研修の場で実際に体験してもらう

講義開始早々、疑似体験をしてもらいます。疑似体験であっても実際に行うことによりインパクトは大きく、話を聞くよりも体験した方が記憶に残りやすいです。

講義の初めに、多人数でロールプレイをしていただいたり、何らかの作業を実際に行うシミュレーションをやっていただいたりすると良いですね。

そして、どうしてそうなるのかなどの理論を説明すると、スムーズに聞き入れていただける流れとなります。

理論から始めるためのポイントメモ

べき論で話さない。
具体的な例を挙げる。
受講者自らの体験よりも、「これまで出会った人」の体験を話してもらうなどすると、話がはずむ。

理論から始めたほうが良い講義もある

初学者のみの講義

危険を伴う講義

これらの場合は、理論から順序だてて教えたほうがよいです。

まとめ

理論からはじめる講義より、よっぽど面白い講義になりそうですね!


讃良屋安明公式ブログあります。お時間のある時に覗いてみてください。


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