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ママから離れられない女の子のお話①

6歳の女の子。
ママがいないと不安で、
ずっと「ママ、、ママ!」と抱きつきにいく、そして抱き上げてもらうまで、落ち着きません。


その子のママは、
きちんと日々のお世話をしたり、
この子の気持ちに寄り添ったりと、
あれこれできる限りのことをしてきていました。


ママは、これ以上自分にできることはあるのか?(もう十分関わっているし。。)と、困惑しながら、ご相談に来られました。

そうだよねえ、もうひと通りの対応はしているよねえ。


この子は、私といるときも、
いかに私からの関心を、注目を独り占めできるか、ということに、とても知恵を持っていて、
あらゆる手を繰り出してくる!

いやはや、見事なくらい。

ドラマの撮影中ですか?というくらい、
見事に演じている。

タイトル『私だけを見て!私だけを愛して!』

うん、このタイプは、ダントツ女の子に多い。

でね、
いろんな解釈やアプローチがあるけれども、
(これまでも出てきたように、認知の歪みや、対人意識の弱さがベースにはあることは予想されるのだけれど)


この子の根っこはなにか?をじっくりスキャンしていって、思ったこと。


『こころ』を浴槽に例えるとして。

浴槽は栓をしないと、どんなにお湯を流し込んでも、全然貯まらない。

周りからどんなに優しさや愛を注がれても、
こころの栓が閉まってないと、駄々漏れ。


そして一番大事なこと。
その栓はね、えいっと自分で閉めないと、閉まらないんだ。

これは他の人が、閉めてあげようとしても、ダメなんだ。
またすぐ自分で外してしまうから。

だから、この子が、自分で、自分のこころの栓をちゃんと、ぎゅっと、閉める必要がある。


そうでないと、
周りから永遠に、関心や注目や優しい言葉を求めて、
ずっとさまよって、
周りも終わりない愛情の搾取に疲弊して、
この子から離れざるを得ないから。


誰もが 愛されたいと願うし、
誰もが 愛したいと願う。


この素敵な循環が、
歪みなく、
滞りなく、
この親子に流れるには。
さて私の答えはいかに。

②へ続く

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