醤油の濃口と薄口の違いって何?使い分け方も紹介!

皆さん、こんにちは!
SARAスクール「料理の資格」担当スタッフです。

ここしばらくのコロナ禍で自炊する人も増えてきたかと思います。
今回は、中でも日本の代表的な調味料である、
「醤油」について扱っていきたいと思います。

みなさんは普段醤油を購入する際、選ぶ基準はありますか?

味重視、コスト重視、またはブランドで決めている方もいると思いますが、
実は、醤油には薄口と濃口の2種類があるのです。
(それなりに料理をする方ならば知っていて当然かもしれませんが笑)。

この薄口と濃口の薄いと濃いは、
意外にも塩分濃度のことではなく醤油の色を表しているのです。

醤油は熟成すると色味が濃くなっていき、コクや香りが強まります。
その熟成を抑えるために多めに塩分を含んでいるのが薄口醤油です。
(具体的には、濃口よりも2%多くの塩分を含んでいます。)

これは、醤油の製造業界では「色沢の濃化の抑制」と呼ばれていて、
製造過程で原材料の食塩水の量を増やしたり、
仕込みのときの温度を濃口醤油よりも下げたりすることで
色が濃くなるのを抑制しています。

熟成を抑えた醤油なので、濃口よりもスッキリとした味わいで、
色は淡くなっています。

このため、薄口醤油はお吸い物・茶碗蒸し・炊き込みご飯など、
食材の色や味をしっかり出したい料理に向いています。

反対に濃口醤油は色が濃く、コクがあるため、
料理により深い味わいを出したいときに活躍します。
例としては魚の煮つけ、きんぴら、焼き肉のたれなど、
醤油そのものの味を活かした料理に向いています。

ちなみに、醤油の流通量においては、
濃口が全体の8割を占めるそうで、
一般的な醤油は概ね濃口醤油のことを意味します。

これだけ濃口醤油の方が流通量が多いので、
多くの家庭では濃口醤油の方が使われているかと思います。

そこで家にはないけど薄口醤油を使う必要が出てきた際は、
レシピで指定される薄口醤油の半量を濃口醤油+残り半量は塩
(大さじ1の場合は塩1.5g、小さじ1の場合は塩0.5g) で代用可能です。

こうすることで
濃口しょうゆで料理の色が濃くなりすぎるのを防ぎつつ、
薄口醤油の塩味を補うことができます。

特に食費を節約したいと考えてる方にとって、
醤油を2本も買うというのは気が引けると思うので、
そういったときにはぜひ試してみてください!

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