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久しぶりに恋に堕ちた話②

好きの言葉も付き合おうの言葉も無いまま、私たちはデートを重ねていた。
お泊まりの時もあったし、ご飯だけの時もあった。
身体だけ求められてるのかなとか、他にも仲良くしてる女の人がいるのかなとか、とにかくもう私の頭はぐちゃぐちゃとしていた。

でも、会ったら楽しく過ごしたいし、真面目な空気にして嫌な顔をされたくないしと、私のモヤモヤや頭の中のぐちゃぐちゃを打ち明けることない時間が続いた。

前のトラウマのことがあるし、
「付き合うつもりなんて無いよ」
なんて言われたら、もう立ち直れなさそうだったから。

ずっと、私のことどう思ってるのか知りたかった。
私たちって付き合ってるの?って聞きたかった。
でも、ずっと聞けなかった。

不思議と先生の時のような虚しさはあまり感じなかった。虚しくて悲しくてツラくてって感情よりは楽しくて嬉しくて幸せで。
色々と思うところはあれど、一緒にいると何だか暖かくて幸せではあるのだ。

そんな関係が続いた間に、実は私は病気になった。生き死にに関わるような大きな病気で、入院して手術もした。親や親族、職場の方々に心配かけたけど、よくしてもらった。
あんまり長生きしたいとは思ってなかったけど、私の入院中や治療中の時の親の様子を見て、親より先には逝ってはいかんな、と思って、頑張って生きようと思った。
もちろん彼にも話した。LINEで連絡した。
直接言うと取り乱してしまいそうで。
そしたら、「そうなんだ」としか返ってこなくて、「何て言っていいか分からない」と。
ちょっとショックだったけど、彼は彼でショックだったのかもしれない。
入院前にご飯のデートとかたくさん行ってくれて、入院中も毎日LINEしてくれた。
コロナ禍だったので、お見舞いは出来なかったけど、毎日励ましてくれたのは嬉しかった。

手術は成功。それが1年とちょっと前の話。
今は元気でいる。

それでも、「好きだよ」って言葉も無いし「付き合おう」って言葉も無いまま、そのままの関係が相変わらず。

段々、まぁいっかとか思うようになってた。
どうでもいいという感覚に近くもある。

でも、今年の1月、どうにも他の女の人がチラつくシチュエーションがあった。
もしかして二股かけられてるの?とか。
いや、まぁ付き合ってないなら、二股とかないのかな?!とかとか。

そして、私のメンタルが崩壊した(笑)
初めて恋愛でご飯すら食べれなくなった。
このままじゃ、ダメだと思った。
ちゃんとしようと。
最初は、もう会うのをやめようと思ったけど、自分の気持ちすらちゃんと伝えてないのに、それじゃダメだなって思い直して、どうしたいのか考えて、話す内容も何度も何度もノートに書き出して、覚悟を決めて会う約束をした。

会うと楽しい時間を壊したくないからって気持ちが出ちゃって話したいことも話せないままじゃ意味がないと思って、「話したいことがあるから、時間作ってください」って連絡をした。
あえてそう伝えた。そうしたら、絶対話って何?ってなるだろうし、話せなかったってことにはならないと思ったから。たぶん、何を言われるんだろうって彼側はちょっとヤキモキする時間だっただろうけど。

話があると宣言した3日後くらいに、ご飯に行った。その間に髪も短く切った。モヤモヤの気持ちを断ち切りたくて。
ご飯中に話って何?ってやっぱり聞かれたけど、食べ終わったら、車で話したいって伝えて、ご飯後にいざ車の中へ。

私は好きだってこと。
あなたは私をどう思っているのか教えて欲しいこと。ずっと、どう思われてるのか分からなくて不安だったこと。
もし私を好きでいてくれているなら、ちゃんと付き合いたいこと。付き合うつもりがないとか、他に誰かいるのなら、もう会うのはやめたいこと。

泣かないようにしたかったけど、やっぱり泣けてきて、泣きながら話した。
こんな話泣きながら話されたらウザいだろうなーなんて頭の片隅で思ってたけど、涙は止まらず。

そしたら、恥ずかしくてちゃんと言えてなかったけど、好きだよって言ってくれた。
これからも一緒に美味しいもの食べたいし、色んな所に一緒に行きたいから、改めてよろしくお願いしますと。

ちゃんとした確信が欲しかった私は
「それって付き合うってことでいいの?」って聞いた。付き合うって単語は出てこないから、不安だった。「うん」って返事。

というわけで、とりあえず、正式にお付き合いすることになりました。

そこから、数ヶ月。
楽しくはやっています。でも、実は他にも女がいるのでは?疑惑は正直拭えてはいません。
それがあるからか、2度メンヘラが発動して、泣き叫びました(笑)
他にいるなら私を捨てて!解放して!と
私のことは手放してよ!って泣き叫んだ(笑)
そんな私を一晩中抱きしめ続けてくれる。
泣き疲れて寝落ちして、朝方起きたらずっと離れないように強めに抱きしめてくれてた。
こんな面倒な女、手放してもいいはずなのに、変わらず接してくれる彼のことを今は信じようと思っています。

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#久しぶりの恋
#曖昧な関係

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