見出し画像

ストリートアートの先駆者RICHARD HAMBLETON

MUCA展京セラ美術館(京都)2024.1.8.まで。

RICHARD HAMBLETON 1952-2017
FROM VANCOUVER, CANADA
カナダ・バンクーバー出身

✴︎写真はオッケーです。

リチャードハンブルトンをご存知でしょうか?
彼はストリートアートの先駆者とされているらしく、バンクシー、ブレック・ル・ラット、JRといった著名なアーティストに今もなおインスピレーションを与え続けているそうだ。1979年以降、ニューヨークが彼の創作活動の拠点となり、1980年代には、ジャン・ミシェル・バスキアやキースヘリングらと伝説のクラブ57に通い、アンディ・ウォーホルに出会い、何度も肖像画の撮影を依頼されたらしい。

しかしハンブルトンは、自身をコンセプチュアルアーティストとみなし、自分自身ではなく、自分の作品が表に出ることを望んでいたため、この依頼を拒否した。ハンブルトンの病的なまでの執拗さは、早くから現れていた。創作活動を始めた当初は、鋪道に殺人事件の被害者の輪郭を描き、偽の犯罪現場を演出することで人々に衝撃を与えていた。彼の最も有名な作品は、1980年代ニューヨークの庭や路地に、人々を驚かすために描いた黒い絵の具のダイナミックな人影である。この作品は、やがて謎の男「シャドウマン」の仕業と呼ばれるようになり、アートシーンでは、この時期が彼のキャリアの始まりとされている・・・とある。

当時、ハンブルトンの絵はバスキアよりも高額で売られていたらしい。しかし名声が高まるにつれドラッグやヘロイン中毒に陥った彼は生涯に渡りこれに悩まされ、現実を把握できなくなり、忘却の彼方へと転落することになったそうだ。


ハンブルトンの作品は、今から10年ほど前に再発見され、再び成功を収めることになったが、その絶頂期に65歳でこの世をさったと解説にはある。

今回バンクシー目当てでMUCA展に行ったけど、思わぬ収穫だった。それがこのハンブルトンだ。彼らが肖像画を依頼したくなる理由もを見ていたら頷ける。すさまじい荒々しさと、力強さがある。ウォーホルやバスキア、バンクシーにはない魅力が間違いなくハンブルトンにはある。ぜひとも覚えておきたい現代アートの先駆者のひとりである。日本では知名度は低いけど(僕が知らなかっただけで)間違いなくバンクシーやバスキア同様もっと人々に知られてもいい優れた現代のアーティストのひとりだと思う。

✴︎

✳︎現代アートを理解するためのキーワード

・アーバンアート(ストリートを含む、都市環境を背景にして登場したアート)。

・MUCA ( Museum of Urban and Contemporary Art ). ドイツ。

 →25年以上ものコレクター歴を持つクリスチャンとその妻ステファニーウッツ夫妻によって設立。





✴︎✴︎✴︎

✴︎参考文献 展覧会の説明より

✴︎Club57に関しての参考url

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?