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柳って意外と曲げられる

いけばなの教室に通い始めてから、4ヵ月が経った。少しずつ、型をなぞるだけでなく、細部に工夫を入れらる余裕が出てきたような気がする。この日いけた花型は、立身形という基本の形を少し崩したものだった。名前を第一応用立身形といいます。

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最初は教科書通りにやってみたけれど、どこか不恰好な印象。少し離れてみてみると、どうも柳が直線的すぎないか、という疑問が浮かんできました。柳を手に取って丸めてみると、意外にも軸が撓んで、弧を描くように曲線がついた。もう一度投げ入れに戻すと、全体的にアーチ状になり、ややモダンな印象に変わってしていました。

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どこか不恰好だなと感じた時は、少し引いてみると、細部の違和感に気付けるのだな…と感じた瞬間です。そして、一見応用が効かなそうな素材でも、扱い方を変えれば、劇的に仕上がりが変わるということにも。

そういえば、周りにいるものづくりが上手い人は、みんな、道具の扱い方が上手い気がします。以前、何人かで陶芸教室に行ったときに、美大出身の友人が、普通のヘラとか板とかを使って、器の表面をなめらかにしていたことを思い出しました。(わたしにはヘラをそういう風に使うという発想すらなかった)

上手にものを作るということは、上手にものを使うということなのかも…と気付いた今日この頃です。



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