同棲1日目の朝、幸せなできごと。
明け方、寝ている間に彼が布団を掛け直してくれているのを感じて、「これが無償の愛ってやつか…」と思いながら再び眠りに落ちた。
そんな幸せな二度寝を経て、同棲1日目は始まった。
ミニマムな引っ越しとビッグな幸せ
前日の引っ越しはかなりミニマムなもので、荷物はお気に入りの本と洋服だけという、私らしい嫁入りを果たした。
新居になったのは、彼が元々一人暮らししていた都内の1LDK。彼らしいシンプルでクールな、個人事務所みたいだった部屋の中には、私が持ち込んだコートや、ワンピースや、お花や、ダッフィーのカチューシャが増えていった。
同棲しながらのリモートワークは最高
付き合う前に、「春は桜が見えて綺麗なんだよ」と言っていたお気に入りのデスクは、あっさり私に譲ってくれた。
私は在宅勤務をしているので、彼を見送った後はそのデスクで日がな一日パソコンをカチャカチャしている。ふとした時に、彼と同じ洗濯物の香りがして、一人暮らし用のワンルームで仕事をしていた時よりもずっとずっと幸せだ。
夜になると彼が帰ってくるし、2人で外出した日も、お別れしなくていい。同じ家に帰って来られることを実感するたび、世界がピンク色に輝いて見えるくらい気分が高揚する。もう西新宿の駅でバイバイしなくていいんだね。
そんな幸せな同棲生活を送っているけれども、最初はかなり不安だった。というのも、私にとって「人と一緒に暮らす」ことが6年ぶりだからだ。
引っ越す前の二つの不安
社会人前半のうちに、自堕落で気ままな生活に身を投じてしまったため、今更ひとと暮らすのは結構なストレスなんじゃないだろうか…。
しかも、私は家事が下手だ。不器用さやだらしなさが露呈して、彼から嫌われてしまったらどうしよう…。
そんな思いで、引っ越し前は眠れなくなったりもした(その間に家事の練習しろよと思う)。
「1週間はお互いのことを忘れよう」
悶々とした気持ちは、初日の朝、彼の一言で全て吹き飛んだ。
「最初の1週間は、お互いのことを忘れよう。食事は別々に食べて、好きなだけ仕事して、お風呂も好きな時間に入る。それで、どれくらい生活リズムが重なるかみてみよう。」
いつもロジカルで慎重な彼らしい発案。猪突猛進な自分ひとりだったら、絶対に浮かばない発想だと思う。
実際に最初の1週間を過ごしてみると、一緒にいたくて早めに帰ってきたり、ご飯を食べに行ったりもした。でも、あの約束をしたおかげで、変な義務感に囚われることがなく、私の心はずっと軽かった。
実際に一緒に暮らしてみたら…
悩みの種だった家事は、彼に教えてもらいながら少しずつ習得中。まずは洗濯機、次は乾燥機も…と少しずつできることを増やしている。
昨日は布団乾燥機の使い方を覚えて、ちょっと嬉しくなった。
新しい作業をこんなにとんとん拍子で身につけていくのは、大学受験勉強期の「何やっても楽しい&吸収力抜群」だった時期以来な気がする。
だらしなさの極みだった生活リズムも、だいぶ改善された。朝は起きるのが早くなり、一通り家事をして頭をスッキリさせてからパソコンに向かうようになったので、仕事も前よりうまく行ってる気がする(気だけかも…?)。
誰かと一緒の生活と、誰かがくれる愛情は、間違いなく人を成長させてくれる。
思うこと
ニュースをみていると、私と同じような年齢で、同じように誰かを好きになっても、相手と一緒に暮らすために、大きなハードルを抱える人がいる。
きっと、報道されないような場所や、身の回りでも、たくさんのひとが、好きな人と一緒に暮らすことに、さまざまな障壁を感じているのだろう。そんな人たちも、「心を大切に守りながら」暮らしていける社会に、少しでも早く近づきますように。
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