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後悔しない結婚指輪選びのためにやったことを本気で語ってみた

2021年の3月にプロポーズを受け、5月までの2ヵ月間、結婚指輪探しをしていました。

毎週末ショップに通い、指輪を試しまくり、先輩花嫁たちのレポをリサーチし続ける日々……。そんあ努力の甲斐もあって、最愛の1本に巡り会えました。

指輪探しの日々で気づいたのは、後悔するかどうかは、指輪のデザインではなく、買うまでのプロセスによって決まる、ということ。わたしはかなり考え込んで、最後に二転三転したのですが、結果として、購入後半年経っても1カラットも後悔を感じない、最高の意思決定ができました。

ブルーボックスも撮影用小道具として大活躍しています!

選び抜いた日々を振り返って、考えてよかった“軸“をここにまとめます。誰かの役に立ちますように。

<軸1:ブランド選び>気になるブランドを全て巡り、雰囲気が最もなごやかだったティファニーに決定!

最初の軸は、私の場合、ブランドでした。おそらく一生つけるのだから、ある程度歴史があって、将来おばあちゃんになってもメンテナンスに出せるブランドがいい。そう思い、ハリーウィンストン、ブシュロン、カルティエ、ヴァンクリ…思い浮かぶ老舗ジュエラーのショップを全てめぐり、ブランドの雰囲気や温度を感じてきました。

指輪の質や輝きは、もちろんどのブランドでもすばらしかった。けれど、店舗や店員さんの雰囲気など、商品以外の面で、ずば抜けて心に響いたブランドがあったんです。それがティファニーでした。

ティファニーでは、スタッフさんのことばや態度、全てから、私たち二人の“結婚そのもの“をお祝いしてくれているのが伝わってきました。人生の記念になる指輪を買うなら、このブランドがいいな、と感じられる、すばらしいホスピタリティでした!

以前から、ティファニーの、あらゆるカップルの結婚を祝福する姿勢は素敵だなと思っていたけれど、自分も顧客として訪れて、改めて、その姿勢に感動しました。

ブランドにこだわりのないパートナーから、特に反対もなかったこともあり、ブランドはティファニーに決まりました。

<軸2:指輪の本数選び>婚約指輪なしのスマートなスタイルに決定

次に決めるのが、指輪の本数。〝世間の定番〟的な選び方をすると、婚約から結婚式までつけ続ける婚約指輪を1本と、結婚式から墓場までつけ続ける結婚指輪2本の合計3本を買うことになります。

しかし、最近は婚約指輪を買わない合理的な花嫁も多いそう。一応説明しておくと、これはウェディング誌などでもよく書かれていることで、決してラディカルな考え方ではありません。現代を生きる個人として、常識的で真っ当な考え方だと思います!!

わたしもモダンな考え方にならって、自分の指輪は1本だけにすることに決めました。(婚約指輪の代わりに、ダイヤのネックレスや時計を購入するカップルも多いそうだけど、わたしはそれも無しにしました)

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右のパターンに決定!


<軸3:デザイン選び>毎日つけても不安にならないエタニティリングに決定

その次に決めたのはデザイン。結婚指輪としてショーケースに並ぶ指輪は、職場などでもつけられることを考慮したシンプルなデザインが多くあります。一方で、婚約指輪としてつくられた指輪は、立て爪など華美なデザインが多い。もともと婚約期間中だけつけ、結婚式以降はタンスの中にしまっておくことを前提としたものだからです。なんだかもったいない…。

1本だけ買う場合、婚約指輪らしいデザインを選ぶと、日常生活でつけることが難しくなってしまいます。かといって、結婚指輪1本だけだとなんだかものたりない。普段使いのファッションリングと重ね着けすることを前提にするとしても、毎日同じリングを左手薬指にし続けるとなると、逆に重ね着けのペアリングを狭めてしまうような気もします。

そこで考えたのが、エタニティリングをつける、という選択肢。エタニティリングは、リングの周りをダイヤが一周しているデザインで、もともとは節目を祝うアニバーサリーリングとしてつけられることが多かったもの。しかし、最近では「使いやすい婚約指輪」もしくは「おしゃれな結婚指輪」としてつけられることも多くなっています。これも、さまざまなショップのスタッフさんの説明や、ウェディング誌でよく話されていることなので、気になる人は直接調べてみてください!

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Photo by Siora Photography on Unsplash

<ここまでのおさらい>

ティファニーで、婚約指輪兼用の結婚指輪として、エタニティリングを1本(とパートナー分1本)買う。

ここまで決めるのにかかったのが1ヶ月。次の1ヶ月は、リング選びに迷い続けることになりました。なぜなら、ティファニーにはエタニティリングだけでも100近いデザインがあるから…!

毎週末ショップに下見に行き、これもすてき、あれもすてき、と悩み続けました。このままでは平行線を辿ってしまうと感じ、次に実践したのが「場所を変える」こと。

<軸4:買う場所を選ぶ>マンツーマンで対応してもらえるティファニー銀座ブライダルブティックに決定

ティファニーには、絶対に指輪を決められる店舗があります。銀座2丁目8番地にある、ブライダル専門ブティックです。(銀座2丁目7番地の本店じゃなく、三越店でもないので、予約するひとは間違えないように確認してね〜!)

このお店は完全予約制で、1組ずつ着席してスタッフにマンツーマンで指輪探しにつきあってもらえるのが特徴です。ブースはこんな感じですてき!

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事前に希望する価格帯や特徴を伝えておくと、それに沿うリングをずらっと揃えて、お重箱のようなボックスに入れて用意してくれます。(※興奮しすぎて写真を撮り忘れました。ごめんなさい)

<軸5:リングを選ぶ>壊したり無くしたりするリスクがないリングに決定。のはずが……

リングのお重箱を開ける体験は、一生忘れられない感動がありました。お重箱を、自分とパートナーの分、2箱渡されるので、順番に片っ端からつけていく。


そのときの最有力候補はこちらです。

理由としては

  • これまで訪ね歩いたさまざまな店舗のスタッフの「ダイヤが外れることがない」という証言

  • ハーフエタニティなのでサイズの調整ができ、長く使えそう

  • 小さいダイヤが繊細に輝くので、派手すぎず、TPOを選ばない

  • 万が一なくしてしまっても書い直せる価格帯

自分がこんなに超保守的な選び方をすると思わなかった…!!。いま思うと、こんなにも長く使うものを買うのは初めてだから、「失敗したくない」、「後悔したくない」という気持ちが強かったのだと思います。

そんなふうに、理性を総動員して自分の選択を決めようとしていたとき。超自由人なパートナーが、ものすごく派手なリングをつけて、こう言いました。

「俺、これがいい……」
えっ……。

彼が選んだリングは、ティファニーTシリーズのもの。雑誌などで、Tのシルエットのリングをみたことがある方は多いと思います。

このシリーズは、実は以前から私が密かに憧れていたものでした。しかし、おなじみのTのシルエットは形が円形ではないため、「結婚指輪にするには縁起がよくなさそう…」と思い込んでいたのです。

彼が選んだ「ナロー」タイプは、正真正銘の円形。なんと、ティファニーTシリーズにこんなタイプがあったとは…!!

しかも、ティファニーTシリーズなら、彼とペアのデザインを選ぶことができる!当初候補にしていたハーフエタニティは、対になるデザインがないので、このシリーズならではの魅力です。

そこでダイヤのついたタイプをみてみると、当初想定していた無難なデザインと全然違う……。重ね付けしやすいとか、TPOを選ばないとか、さっきまでの条件に全く合わない……。不安になって、彼にも覚悟を尋ねました。


「あなたがそれを気に入ったのならいいんだけど、念のために聞いておくね。それ、おじいちゃんになってからも毎日つけられるの?」
「うーん……。つける!」
ほんとかな?
「あんまり、ザ・結婚指輪っぽくないのがいいんだよね。俺がそういう普通なのをつけてたら、周りの人は丸くなったなってびっくりすると思う。だから、結婚指輪っぽくないのがいい。」

理由になってるのかなってるのかわからない。けれど、結婚指輪を選ぶときに、合理性とか損得勘定じゃなく、自己表現の一つとして選ぶのは、すごくおもしろい考え方だなと思いました

言われてみると、「なくしても買いなおせる」とか「サイズの調整ができる」とかは、不確実なリスクを気にしすぎかもしれない。「重ね付けしやすい」とか「TPOを選ばない」というのは、私の価値観ではなく(想像上の)世間一般にとっての価値観かもしれない。そう考えると、派手だけど、直感的に惹かれるデザインを選ぶ、というのはありな気がする。

彼に倣って、私も同じデザインのダイヤ付きのものをつけてみた。

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じゃーん🎉

「いいじゃん!せっかく毎日つけるんだから、たくさんキラキラしてて、テンションあがるやつのほうがいいよ。」

たしかに。毎朝指輪を着ける時のちょっとした喜びとか、結婚することを決めたこの時期のワクワク感を閉じ込めたようなデザインを選ぶのもありかもしれない。一生身に付け続けられるかどうかは、管理方法にもよるだろうし。

複数あるダイヤ付きのデザインのなかから、「たくさんキラキラしてたほうがいいよ」というアドバイスに従って、ダイヤが敷き詰められているパヴェのものを選びました。

実は「もっとキラキラしてるのもあるよ」と4連のものも提案されたのですが、それはさすがに使いにくそうなので遠慮…。

<軸6:サイズを選ぶ>このまえ測ったサイズと同じものに決定。ところが……

最後に決めたのが、サイズです。以前ショップで測った通り8号を試す。抜けそうな感じもしないし、これでいいと即決……しかけたところ、ずっとマンツーマンで見守ってくれていたスタッフさんから待ったが入ります。

「お客様、もうワンサイズ、いえ、ツーサイズあげていただいがほうがいいですね。」
えっ。

「指輪は、1日の中でも、体調によってサイズがかなり変わります。このリングは太めで外れにくいデザインなので、すっぽり抜けてしまうことはないと思いますが、サイズ直しができない形でもありますので、大きめのサイズを選んでいただいたほうがいいかと思います。」

遠回しに、将来太ったらとか、妊娠したら、ということを示唆してくれているんだなと感じた。こういう、どんな顧客も絶対に傷つけない言い方と、絶対に損をさせないアドバイスをくれるプロ意識がティファニーの魅力だ。

「じゃあ、サイズ上げます!」

こうして、私は、当初の候補の軸とは全く違うデザインで、サイズも予定より大きな指輪を購入しました。

<振り返り>他の人と話し合いながら決めるって素晴らしい

指輪選びから半年たった今。指輪は毎日、私の手元にある。輝きが目に入るたびに幸せな気持ちになるし、これにふさわしいような人間になろうと背筋がしゅっとする。

寝るとき以外つけ続ける生活の中で驚いたのが、1日の中でも本当に、指のサイズが変わることです。朝は第二関節でほどよく止まるくらいだし、夜はむくんでぎゅうぎゅうになるんです。ワンサイズあげて、本当によかった

朝、指輪をつけるたびに思うのは、この指輪を通して、将来のことを考える機会が増えたなということ。そして、自分以外の誰かの考えに触れて生きるのは、思っていた以上に楽しいということ一人で悶々と考えこむのではなくて、他の人と可能性を共有して決めていくことは、想像以上の幸せを運んでくれるのだということ。

そんなことを思いながら、今日もリングを着けている。いつかまた、ティファニーのアニバーサリーリングを重ね着けする日がくることを夢見て。

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自宅の窓際にて。

<おまけ>
指輪選びを含めた結婚式準備の中で、一番助けられているのが、インターネットにあるたくさんの先輩花嫁たちの声です。わたしも誰かの役に立てるといいなと思ってこのレポートを書きました。指輪選びで悩んでいる方、がんばってください!あなたが最高のお買い物をできますように。

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