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お寺のこと

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行事だけでなく、お寺の日常などを綴っています。
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お寺の映えスポット(個人的に)

 このお寺に嫁いできて21年。お掃除したり、ご飯を作ったり、作務をしたり、お参りしたり、1日のほとんどをこのお寺の中で過ごしているので、私にとっては「日常」の場です。もう見慣れたものばかり。  でも!時々うつくしい様子にハッとする瞬間があります。そんな「栽松院の秘密の映えスポット」(個人的に)をご紹介します。 本堂の扉 まずはこちら。  本堂の真ん中に大きな木の扉が4枚あるのですが、夕方になると西日を受けて、障子の部分がオレンジ色に光ります。写真ではよくわかりませんが、薄

かわいいお供え物

 栽松院の境内には、中央通りから入って右手に「子育て赤地蔵尊」、左手に「観音堂」、大黒さんや戸隠の尾上(おがみ)地籍から移された「出世不動さん」、地元の人から親しまれている「嶋(しま)の天神さん」が並んでいます。江戸時代の学者・菅江真澄(すがえますみ)も信濃遊歴の折、この寺に参拝したことが紀行文に記されています。(週刊長野より)    朝、境内に出てみると、いつもお地蔵様にかわいいお供え物が置いてあり、町の方がお参りくださっているようで、心が和みます。 最近は麦チョコや、ス