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萱草花

4月からNHKラジオ講座を聴き始めて、「ステップアップ中国語」で、映画『こんにちは、私のお母さん』(原題:你好,李焕英)を題材にしていることを知った。講座のオープニング曲は、この映画の主題歌の「萱草花」。作曲がAkiyama Sayuriになっているが、日本人ではないようです。新浪新聞の記事によると、彭飛さんのペンネーム説が濃厚です。「彭飛」を検索すると、日本のWikipediaでは、「中国語虎の巻 実力アップ15の秘伝」などの著作のある言語学者の彭飛さんが出てきますが、全くの別人です。作曲家の彭飛さんについては、百度に説明があります。紛らわしいのですね。

講座のオープニングで聞こえるのは、次の冒頭の部分。

高高的青山上、萱草花开放
ㄍㄠ ㄍㄠ ㄉㄜ˙ ㄑㄧㄥ ㄕㄢ ㄕㄤˋ 、 ㄒㄩㄢ ㄘㄠˇ ㄏㄨㄚ ㄎㄞ ㄈㄤˋ
高い山に忘れ草の花が咲いた

萱草花 -張小斐 

 歌っているのは、母親の若い時代を演じた張小斐という女優さんだそうです。母親への愛情を描いた映画で、なぜカーネーション〈康乃馨 ㄎㄤ ㄋㄞˇ ㄒㄧㄣ〉でなく、ワスレグサ〈萱草花 ㄒㄩㄢ ㄘㄠˇ ㄏㄨㄚ〉なのか調べてみると、花が一日限りで終わると思われていたことから、別名、〈忘憂草 ㄨㄤˋ ㄧㄡ ㄘㄠˇ〉といい、日々の暮らしの中で、日が暮れたら憂いを忘れることができますようにという意味で、母親に贈る花の定番なのだそうです。和名ワスレグサ(ワスレナグサではない!)も、そこから名付けられたのでしょう。学名Hemerocallis fulvaも直訳すると、「茶褐色の一日の美しさ」という意味だそうで、美人薄命〈紅顔薄命 ㄏㄨㄥˊ ㄧㄢˊ ㄅㄛˊ ㄇㄧㄥˋ〉の儚い美しさを連想させます。
 この曲のお陰で中国語講座の三日坊主〈三天打魚,兩天曬網 ㄙㄢ ㄊㄧㄢ ㄉㄚˇ ㄩˊ , ㄌㄧㄤˇ ㄊㄧㄢ ㄕㄞˋ ㄨㄤˇ〉は避けられましたが、3ヶ月後中国語が上達しているかは別問題です。今度の台湾旅行までは少しはコミュニケーションがとれるようになりたいものです。



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