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8月12日

毎年この時期になると思い出すことがある。日航機の墜落である。二十歳になった頃、友人たちと旅行に出掛け、到着した先のニュース速報で事故を知ったことで印象に強く残っている。最近、たまたま仕事の空き時間ができて、森永さんの渾身の著作にこの事故のことが書いてあるのを知り、ポチって、読んでみた。

ネタバレをすると、この事故は自衛隊の誤射が引き金になって、証拠隠滅を実施した事件だという。そして当然アメリカ政府はそのことを知っているので、これをネタに日本政府を強請って、日本の第二の敗戦とも言えるプラザ合意や日米半導体協定を実現させたというものだ。911がアメリカ政府の自作自演だと信じている私でも、さすがに眉唾と受け取っている。というのも、小金をちょろまかすくらいのことを隠しきれない政府がこんな大事件を組織的に隠し通すのは無理だろうという直感的な根拠なのだが。でも、大切なのは、日航機墜落事故の真因ではなく、この時期に日本政府が第二の敗戦を受け入れたという事実である。そして、バブルの狂乱で日本国民はその事実に気が付かず、海外に投資をして自国の産業を空洞化させ、大昔から言われていた高齢化に対して無策で、失われた30年を過ごしてきたのである。

さらに、来年は第二の敗戦からさらに40年後の夏を迎えることになる。第三の敗戦とならないことを願うばかりだ。

坂本九さんを偲んで、スペイン語版の「上を向いて歩こう」をどうぞ。


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