寛雅な時間 〜人生の秋を引き延ばそう〜(565字)

人の一生を四季になぞらえ、五行説により色を与え“玄冬”、“青春”、“朱夏”、“白秋”と表現する古代中国思想や、“学生期”、“家住期”、“林住期”、“遊行期”に人生の段階を区分するインド・ヒンズー教の“四住期”と言われる教えがあるそうです。○○○さんは現在の御自身をどの段階であるとお感じでしょうか。

私の持つ人生のイメージは春始まりで、年齢と共に季節が深まる感覚です。春と夏は誰しも大きく掛け離れない絶対的年数があるように思います。秋と冬の長さやその配分においては個人差が生じるように感じます。

仮にそうであるならば、人生の秋を“寛雅な時”とし、相対的に長い期間、良い状態で過ごせるよう今から準備をしませんか。美しい紅葉を構成する一枚一枚の葉にも、触れると崩れそうな葉と、艶々と水気を含む葉があるでしょう。

長いスパンで物事を見ることで、現在の行動が変化します。また、年配になった自分を想像し、そこから今の自分を振り返るように見ることで、目の前にある問題を違う角度から捉えられるでしょう。

現在冬だ、と感じるお方も、冬の次は春です。生きる、と言うことは必ず年が増えます。しかし、精神面や体力面では春を迎えられる希望があります。具体的に憧れや目標の人を持つも良し、想像力を活用するも良し。快適に過ごせる時間をなるべく増やしましょう。

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