見出し画像

ソラストフザイ

どうしたというのだろう
どこを
歩いても 歩いても

辺りの景色が-

止まっていて音も味もしない
喉の乾きも肌の乾燥した感触もなく
空虚な空間を
た だ 運 動 し て い る
こ こ は し ん く う か 

げろげろげろげろ ぴっぴっぴー
 子どもが歌う声

かい摘む鳩の姿をみて
セーターの毛玉とる時とか
もやしの髭とるときとか
枝毛見つけるときとか
こんな感じよな
え…似てない!?とか

木の葉で風を凌ぐことにした
乾燥して枯れた葉っぱ、まだ、芽が出たばかりの柔らかい葉
さまざまな質感のものを幾重にも重ねて

空は時折近づきながら遠のいて
「みて!ほら、こんなに漕げるようになったのよ!ブランコだって一緒に漕いでくれてるわ」

秋が好きだな
色んな色になってる秋が好き

「たしか彼氏にして欲しくないランキング第三位だったかな?」
「それやべぇじゃん」
笑いながら流れ切る風と共に制汗剤の香りがした  

Smells Like Teen Spirit

「溢れかえってた」

どこかの誰かの音楽と歌詞
皆が声揃えてうたう

ふと
どこか
なにか
触れたもの

ありふれてなかった

お読みいただき、ありがとうございます。 とても励みになります! みなさまから頂いたエネルギーを巡らせていけるよう、精進してまいります!