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最近のジャニーズ問題とBANANA FISHについて考えてみた

お盆がようやく過ぎました。

なんというか最近の連休はハードモードになっていて「社畜生活の外出バージョン」と化しているのは気のせい?

ともあれ、なぜかお盆シーズンが終わってホッとしている今日この頃です。
(何のための休みなんだ???)

さて最近気になるニュースからふと感じたことをつづってみます。

ジャニーズの性被害問題がけっこう騒がれていますね。最近になって「やっとか」ってくらい大きく報道されましたが世界的にみると「今ごろか」てくらい、ずいぶん遅いんですねぇ、日本は。

ここでは詳細はあまり書きません。というかニュースをみていればたくさんの情報があるので、あえて深堀する必要もないでしょう。

さてこのジャニーズ問題。じつは少女漫画にはBL的なものを含め、こういう虐待をテーマにとりあげた内容がけっこうあります。

例えば萩尾望都の「残酷な神が支配する」。

あらすじは割愛しますが、主人公は母親の再婚相手にレイプされる(汗

もうね。。。聞いただけで嫌。最後まで読めない作品でした。(リアルすぎて感情がついていけず、鬱になりそうなので)

逆にスルスルと読めたのが「BANANA FISH」。

もうすでに知っている人しかいないと思うけれどこの物語の大半は10代の「少年たち」で構成されている。

主人公のアッシュが薬物「バナナフィッシュ」の闇に出会い、それが兄の死とリンクして自分のパトロンでもあるマフィアの、やばい取引の闇に迫っていく……という設定。

こっちもかなり重いのだけれど、最後まで読めたのは麻薬問題や薬物取引と偉い人の関係などなど構想がぶっ飛びすぎて非現実的だったからだと思う。

さて、あらためてこの「BANANA FISH」をふりかえってみる。

物語に登場するアッシュをはじめ、英二、ショーター、オーサーなどのすべての若者(子どもといってもいい)は、産まれ落ちた時から質の悪い大人たちに囲まれ、傷ついている。この心理はまさにジャニーズの事件そのままなんじゃないかな。

アッシュも幼いころから性的に虐待されたという設定となってます。

驚異的なカリスマ性と美貌、そして知性がある反面、英二に支えられていないとやっていけないセンシティブな部分を持つという設定なのだけれど。これは非情な経験をした人たちが持たざるをえない、独特な危うい心理状況なのかもしれませんね。

ストーリーから少し外れて、絵を見てみよう。絵に関しては第一巻から三巻あたりは、どちらかというと大友克洋氏の世界観に影響されているかなって印象があります。それが徐々に自分のオリジナリティを確立していったというのでしょうか。作品が「成長」して、私たちがイメージするところのアッシュ・リンクスになっていった感じ。

ちなみにリバーフェリックスをモデルにしている(といわれている)点も、性的虐待もリンクしている。ここからも作者が言いたいことが伝わってくるるような気がします。

いずれにせよ、この物語のテーマとなっている10代の子ども(男の子)を虐待する嗜好のある人は結構います。

例えば政治家だったり、大企業のオーナーだったりすることが往々にしてあるという。これは漫画同様ガチリアルな話で、最近はユーチューブなんかを検索すると結構出てくるようになりましたね。

少女漫画にはBL的要素はけっこうありますが、なかでもこの闇にあえて真正面から取り組んだのが「BANANA FISH」で、ダンマリが多かった時代に描いた点においても素晴らしい作品なのではないでしょうか。

とまあ、ここまでが最近のニュースと「BANANA FISH」に関する感想でした。

個人的には自分の周りには性的虐待を受けた人はいないと信じたいですが、被害当事者が他者が理解できずに受け止めてもらえない場合、さらに傷つくだろうしね。

リアルでも「相談」できない点が闇が深くなる原因なのではないでしょうか。

例えば自分の彼氏や子供やご主人がそういった「過去」があり、アナタに告白する時どう受け止めるかなんて。

イヤイヤ、馬鹿な。でもそんな風に想像してみるのがこの問題を自分視点に置き換えるチャンスになるのではと思います。

余談ですが、現在LA在住の現役警察官ゆりさんが、このジャニーズ問題をユーチューブで配信されています。LAですよ! 犯罪が多発している場所に日本人が活躍しているなんて、なんだかかっこいいですね。

動画はこちらから
https://youtu.be/1rG85JOpI4A

つらつらと書こうとしたが、ちょっと重たくなってまいました。まぁ、気がついたところからスタートするしかありませんね。いまは闇を見つめることで光は大きくなると信じたいと思います。

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