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【親と介護と私】自分が入院して、親の心細さがちょっとは分かった気がした

うちの母が入院して、そろそろ半年にもなろうかという夏の終わりに、なんと今度は自分が入院することになってしまった。

もともと持っている持病があるのだけれど、それももう10年以上も発症していなかったので、まさかこれで入院とは…と自分でもびっくり。

ただ、以前発症していたころから10年以上経って、自分の年齢も環境も変わっているからか、「身体が辛いことに対して、心の耐性が伴わなくなっている」ということを今回本当に痛感した。

50代の私でさえそうなのだから、80代の母はさぞかし心細かっただろうなと、ちょっと親の気持ちを考えることができた。
そして、ちょっと…反省もした。


実はうちの母は、すぐに悲観的な被害者になるタイプで
「生きていてもいいことはない」
「なんで私ばかり、こんな目に遭うんやろうか」
「死にたい」
といったネガティブワードを実にナチュラルに口から吐き出す。

正直、これまでそんな気が滅入る話は聞きたくないと思っていたし、すぐに感情がアップダウンする母に真面目に付き合っても、こちらの時間が取られるだけで、面倒臭いと思っていた。

真面目にアドバイスをすれば、わかってくれないとフテ腐れるし、かと言って共感できないのに共感したフリをすることも、私の性格上難しい。


ところが。

自分が入院したことで、色々と分かるところもあり、母には悪いことをしていたなぁと思った。

ただ、わけもなく不安になり、それを口にしないとさらに落ち着かず、かまってちゃんみたいになってしまうことがある。
…ということを身をもって経験したからだ(笑)

いつもは母から「元気ですか?忙しいのかな~?」と連絡が来るまで忙しくて連絡するのを忘れてたけど、これからはできるだけ毎日、どうでもいいことでいいから連絡してあげようと思う。


そういえば、自分が入院して思ったことなんだけど…

病気のときって、わが子にあまり頼ったら迷惑かけるなぁと遠慮の気持ちが働く。けど、実質頼らないといけないことも多くて、ここの自分なりの気持ちのバランスを取れないと、コミュニケーションエラーが起こるんじゃないだろうか、と。

なので、わが子には変に遠慮する方がややこしくなりやすいから、遠慮なく甘えさせてもらうことにした。

お願いしたいことは具体的に伝え、お金がかかることはできるだけ先払いで負担をかけさせないようにし、やってくれたことには気持ちよく感謝を伝える。

親子でも「察してくれ!」は通用しないってことが、自分が入院する親の立場になって改めて分かったので、そういう意味では入院もまぁヨシかなと思うことにしよう。
でももう二度と入院は嫌だけどね~。


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