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血迷いがちな幸せ論

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とかくひとが血迷った選択をしがちな「幸せ」というものを論理で語ろうと試みる記事の集まりです。
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記事一覧

幸せに効く最強の薬(3/3)【血迷いがちな幸せ論(5)】

1、2はこちら。 創作には正解もないし、極められないわたしは創作中、一定の条件のもと「フロー」に入れるので幸福感を得られると書きました。 ですがひとは「慣れる」生き物なので、例えば毎作品同じようなものを書いていたら、どんどんその条件から遠ざかるでしょう。 ではいかにしてわたしは「幸せを生み出す"メカニズム"」を半ば確立してるのか? というのが今回のお話しです。 フローに入れる条件のひとつが、「物語との真剣勝負」だと書きました。 言い換えるとそれは「今の自分の限界に挑む」

幸せに効く最強の薬(2/3)【血迷いがちな幸せ論(4)】

1はこちら。 幸せに効く最強の薬(わたし編)前回は、 幸せは環境じゃなくて現象なので、幸せであり続けるためには何度でも繰り返し幸せを発生させなきゃいけない。 でも「ひとは慣れる」ので、そのためには本質(自分の内面)を変える必要がある。 本質を直接変えるのは難しいので、表面の変化を利用するのがいい。 みたいなことを書きました。 で、わたし自身はわりと幸せを生み出すメカニズムを見出してるという話でして、具体的にそれは一体なにか? というのが今回の話です。 結論から言い

幸せに効く最強の薬(1/3)【血迷いがちな幸せ論(3)】

こんにちは、さらばです。 この「血迷いがちな幸せ論」では、多くのひとが求める幸せというものは保存できず、しかも慣れるのでいつか壁にぶち当たり、そのうち「インスタントな刺激」に幸せを求め過ぎて人生が破綻しかねない……ということを前提にしています。 でも実はわたし、幸せを繰り返し生み出すメカニズムをそこそこ確立しておりまして。 今回は、そのことについて書いていこうと思います。 幸せを再現し続けるための前提条件は?以前も書きましたが、幸せは保存できません。 だから幸せな状態を

不幸にも、幸せは保存できない(2/2)【血迷いがちな幸せ論(2)】

1はこちら。 幸せは「探すもの」へで。 かつて幸せを感じた行為などに慣れて、なかなか幸せを感じられなくなったひとがどうなるかというと。 自分が欲しいものがなにか解らなくなります。 そうなると、まずは概ねふたつのルートに分岐するでしょう。 ひとつは「インスタントな刺激に走る」。 もうひとつは「自分が本当に欲しいものを探す」。 前者はまあ、例えば解りやすい消費活動です。エンタメ動画とかソシャゲとか。「彼氏欲しい」とか「贅沢したい」とか言うのもこれに紐付く欲求でしょう。強い

不幸にも、幸せは保存できない(1/2)【血迷いがちな幸せ論(1)】

「幸せになりたいひとー?」 って訊いたら、たぶんほとんどのひとが 「はぁぁぁあいっ!」 って手を挙げると思うんですよね。 ※ただしリアクションには個人差があります。 突然なに言ってんだこいつ? って感じかもしれませんが。 わたし、人生の最終目的って、どんなひとでも「幸せになること」だと思うんですよ。 そして「幸せになること」ってそんなに難しくないと思うんですけど。 これが「ずっと幸せであり続けること」になったら、途端に難しくなると思ってるんですよね。 というわけ