先輩から後輩へ
「お前、『何もかもどうでも良い』って
顔してるな。
分かるよ。俺もそうだから。
けどな、今のお前がそれじゃだめだろう。
リーダーになるのが定めであって、お前が望んでいる事じゃないとしても、はなから切り捨てる奴にリーダーは任せられんよ。
どうしようもない奴がいて、全く関係ないなら俺だって何も言わない。
けどよ、チームで動くなら、組織であるなら、そいつらを拾って動かすことも必要だろ。
ひと1人も拾えん組織がチームを語れるか。
チームって言うんならそいつらの事
切り捨ててんなよ。
無能じゃないんだから。お前は。
あとな、お前、俺のこと舐めくさってるよな。
俺のことは舐めてもらって構わない。
けど、あいつらを舐めんじゃねえぞ。
別に年上だから敬えって言ってんじゃねえ。
あいつらはお前より先にここの一員になって
この組織について考えて悩んで動いてきてんだよ。
ポテンシャルはお前のほうがあるかもしれない。けど、それだけで人を馬鹿にしちゃいかん。
よくできるお前が選んだ組織だからそれなりにできる奴が集まってる。
そんな奴らがお前がここに来る前からずっとこの組織をよくするために、仲間のことを考えてやってきてんだよ。
そこに気付けなきゃお前は一生人を馬鹿にして生きていくだろ。
お前が頑張ってるのは知ってる。
分かってるからこそ今これを言ってんだ。
だってそうだろ。
お前の努力や苦労はお前しか覚えてねえんだ。
一度でも過ちを犯すと『そういう奴』にしか見られなくなっちまう。
そんなの勿体なさすぎるだろ。
お前はお前を守るために、お前が生きやすくなるために、自分の言動振り返ってみろ。
それでも分かんねえってんなら俺は知らねえ。
俺は他人の将来を心配するほど優しくねえからな。
自分を見つめる時ってのは必ず来る。
そん時にお前が自分に絶望しないように、
大事にできる自分でいられるように
なれるといいいよな。」
こんな話があったような
ないような。
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