2022年ベストソング20選・前編

幸良が2022年リリースの「これ聴けてよかった~!」と思った曲を紹介するコーナーです。貼ってあるリンクから一曲でも聴いてくれたら嬉しい。

◇ルール
1アーティスト1曲縛り(というズルで名義・提供元さえ違えば何度も同じ作曲者を擦っても良いことになっている)。カバーもあり。
原則として今年リリースされたもののみ。



君のためなら死ねる / 少年T

軽やかでさらっと聴かせるポップミュージックにのどごし最悪ギットギトでベトベトの愛みたいな歌詞が乗っている、聴いていてよく分からなくなる曲。そんなさわやかな歌声で「僕の心臓に君のその名前を書いて」とか歌わないでほしい。癖になる。

グリズリーに襲われたら♡ / 周央サンゴ(カバー)

御託はいらない。
ラスサビ前のセリフに乗るいたずらな笑い声、必聴。人生狂う。

GIRI GIRI / 鈴木雅之 feat. すぅ

「かぐや様は告らせたい」主題歌3作目、ウルトラ・ファンキー・ディスコチューン。
私調べ『死んでも聴きたいアニソンランキング』堂々第一位。
鈴木雅之の甘ったるくそれでいてパンチが効いた歌声(1Bのわざとらしいがなりが本当に最高)、3作目にもなって一切マンネリを感じさせない水野良樹&本間昭光の天才タッグ(事実上天才なので)、脳みそ溶けるんじゃないかと錯覚するSILENT SIREN・すぅちゃんのコーラス(うすらほんのりと聴こえる『嘘でしょう?』、ぞくぞくする)。
これだよ、これ。これが聴きたかった。この世って捨てたもんじゃない。



だいしきゅーだいしゅき / femme fatale

『かわいい』に脳を破壊されたいことってありませんか?
そんな方におすすめなのがこれ! 歌声・音・映像、あらゆる観点からかわいいをねじ込まれて『かわいい責め』に遭います。
唯一無二の魅力でこちらの網膜と鼓膜を刺激し、もう彼女たちなしには生きて行けなくなる……アーティスト名通りの破壊力、femme fatale。来年も宇宙一かわいくあるでしょう。


撫でんな / 柊マグネタイト feat. 可不

『ウワッ!!!!! 愛~~~~!!!!!』って言いながら爆発したくなるのは、人生間違いなくこの曲を聴いている時だろう。かわいくていじらしい歌詞がド・変態的不安定コードに乗っている。癖になるとかそんなレベルではなく、細胞が破壊されて生まれ変わる――撫でんなは2022年の俺の産声。この曲を聴くたびに『ウワッ!!!!! 愛~~~~!!!!!』って言いながら爆発して生まれ変わってんだ、俺……

異星にいこうね / いよわ feat.星界

「こんなに透き通って夏に飲むラムネみたいなぱちぱちと弾ける泡と夢の中で破滅しても良いんだ……」と思わせてくれる、いよわ、それは人の心臓を直接撫でる術を持ちし者。
この独特なリズム感と星界ちゃんの歌声が心の底から気持ちよく、狂ったように聴いたし、狂った。低音の使い方が上手い。おぞましく、それでいて心地よい。死ぬかと思う。臓器も全部捨ててあいさつしよう。鼓膜があればいいので。

RAKUEN / ゆず

ゆずと「Official髭男dism」藤原聡の共作にして狂作。
ゆずに元から備わっている人の耳に馴染む〝良さ〟を、藤原聡のイカレ韻と語彙が増幅していて大変なことになっている。大変なものが世に放たれてしまった。
「ビジネスライクな美辞麗句ばっかじゃ微塵も通じない地獄のような勾配見下ろして」
「辛辣なプールサイド準備体操などもう結構! Let's go!」

等、聴かずとも分かる絶頂語感歌詞が所々に散りばめられている。絶頂。


デネブとスピカ / DIALOGUE+

致死量の煌めき、ほうき星、愛別離苦。
4分半で分かる人生の縮図。以上。


南からの風を纏って / 離想宮 feat.小光

ここには私たちが『夏』に欲しているものが全部ある。全部だ。
トロピカルなシティポップだがどこかダークゴシックであり、都会の街に燻りむせ返すあの熱気、戻れないのではと錯覚する退廃――みたいなものを5分で表現していく鬼才・離想宮。心躍るが、どこか落ち着きもする。
もうない語彙を尽くすより聴いてもらった方が早い。


敗北 / TOOBOE

TOOBOEって「TOOBOE? わかる、いいよね~」みたいなフランクさで話題に出せるのに気がついたら聴いてるのなんなんだ? 日常の悪魔?
彼のお陰で私たちは疑似的に〝敗北よりも尊い熱い夜〟を体験することになる。
TOOBOE、それは酸素であり、水であり、食事であり、寝床である。生活はTOOBOE。この世はTOOBOE。



力尽きたので気が向いたら後半へ続きます。


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