おかつゆうすさんの企画の「将棋ミリしらガチ対局!」の感想を書いていくだけのnote:サード

※What is this!??

 おかつゆうすさんの企画「第三回将棋V初心者大会」の出場者の練習前の棋力を図るということで、参加者同士の対局をゆうすさんが配信するという「将棋ミリしらガチ対局!」の対局を見た私の感想を書いていくだけのNoteです。
 なんか1か月後ぐらいにこれ見ながら大会見たろ!って感じでメモ的な感じで、モチモチ書いていきますので、モチモチです。モチモチ。


1/13(土)蟹久保しちみ 対 卯月華音

・1局目

 ○先手:卯月華音 【向かい飛車】
 ●後手:蟹久保しちみ 【棒銀】

・解説
 両者とも角道を開けての序盤で、先手は居飛車模様に後手は角頭の歩を突く手(クリミス)を見せる。後手は棒銀を目指していくところで先手番は向かい飛車に振りなおし、お互いに囲い合う前から駒がぶつかり合う展開となった。8筋のやり取りを制したのは先手の卯月さんで、後手の蟹久保さんはく龍を作られて苦しい展開に。そのまま先手の卯月さんが龍で玉を追い込んで先手の勝利となった。

・2局目

 ●先手:蟹久保しちみ 【棒銀】
 ○後手:卯月華音 【力戦】

・解説
 先手の蟹久保さんは角道を開けて飛車先を突いて棒銀を狙う姿勢。後手の卯月さんは角道を開けずに飛車先の歩を突き越して、飛車を浮いていく展開となった。蟹久保さんが棒銀を狙って2四歩と攻めていくが、卯月さんがカニ囲いで受けて、先手が上手いこと攻められずに駒損をしてしまう展開に。玉形が整備されていない状態の先手陣に飛車と角を成りこまれてしまい、後手の卯月さんの勝利となった。

・雑感

 両者とも駒の動きが分かる程度にちょっと本を読んで勉強したくらいの知識量とのこと。卯月華音さんは体調不良ということで少し心配だったが、わたわたとしていた感じの蟹久保さんのミスを冷静に咎めて二局とも見事勝利した。実力差としては、読みの深さという点では卯月さんの方が数段上といった感じか。蟹久保さんも角の使い方など光る指してもあったので、慣れていけば強くはなりそうだなぁと思った。
 卯月さんはボードゲームをやっていた経験があるとのことで、盤面を読むということに関してはかなりセンスがあり、今回の対局でもそれが見られた。蟹久保さんはたまたま初めての将棋配信をXで告知していたところ、私が「こんな企画があるんですよぉ」とリプを投げつけて勧誘した方で、将棋を触ってから1週間もたってないくらいなので致し方なしというところで、これからの伸びに期待。

1/13(土)縁酒なみ 対 餡くま

・1局目

 ●先手:緑酒なみ【棒銀】
 ○後手:餡くま 【棒銀】

・解説
 
先手7六歩に対して後手は8四歩から原始棒銀の序盤。先手は金銀を上げて守りを固めつつ同様に棒銀を狙っていく。先に後手が棒銀を決めるも、先手も棒銀を決めることが出来て、攻め合いの将棋になる。後手が先手の角を追ったところ、慌てたのか先手が3三角として同桂、同龍、同角としてしまい、後手が勝勢に。そのまま指し切り、後手の餡くまさんの勝利となった。

・2局目

 ○先手:餡くま【棒銀】
 ●後手:縁酒なみ 【棒銀】

・解説
 
先ほどと同様の序盤から、後手がカニ囲いに囲うも先手の棒銀を決める展開に。後手の5五角と逃げた角を先手が狙い、これを見落として後手が角損してしまう。後手は棒銀を狙うも流石に間に合わず、先手の餡くまさんがそのまま指し切り勝ちとなった。

・雑感

 二人とも昨日から将棋の勉強を始めて、駒の動きしか分からないという状況での対局。二局とも餡くまさんが勝ちにはなったが、最速で棒銀を目指した餡くまさんに対し、縁酒なみさんは守りの手を指してから棒銀をしていたので、そこで速度差が出てしまったという感じで、2人の間にそこまで棋力差は無いように感じた。
 2人とも棒銀を決めており、勉強の成果を今回の対局ではしっかり出せていた感じがある。縁酒なみさんは粘る打ち方をしていて、先に棒銀を受ける手を指していたので受け志向なのかもしれない。餡くまさんは攻め将棋の様子で、和菓子大好きということだが将棋の方は甘くはなかったのである。

1/14(日)はちさん 対 苺ヶ坂愛留

・1局目

 ○先手:苺ヶ坂愛留【居飛車穴熊】
 ●後手:はちさん【四間飛車】

・解説
 
先手の苺ヶ坂さんは居飛車模様、後手のはちさんは四間飛車の出だしとなった。後手は片美濃囲いで金を左に使いながらバランス型で、先手は居飛車穴熊に囲っていく。先手が囲いきる前に後手が仕掛けていくが、うっかりしてしてしまい銀損となる。先手は穴熊を完成させて、後手はその間にポイント稼いでいくも、お互い攻め合いとなり穴熊が生きる格好で先手の苺ヶ坂さんの勝ちとなった。

・2局目

 先手:はちさん【四間飛車】
 後手:苺ヶ坂愛留【鳥刺し模様】

・解説
 
先手のはちさんは先程と同様の四間飛車、後手の苺ヶ坂さんはカニ囲いから嬉野流のような形で引き角を見せてきた。後手が準備万端の構えから7五歩とぶつけていき開戦。先手は何とか受けようと頑張るも攻めが決まってかなり苦しい展開に。先手は何とか食らいつこうと攻めていくも、前局と同様に後手の攻めが厳しく苺ヶ坂さんの勝利となった。

・雑感

 二人ともしっかりと駒組をしての開戦で、一局目は持久戦、二局目は苺ヶ坂さんが急戦を仕掛けていく将棋となった。駒がぶつかり合うまではしっかりとした指し手で両者ともそつなく指し、中盤は苺ヶ坂さんが上手く攻めてはちさんが受け切れずに、はちさんは果敢に攻め合うもあえなく届かず、といった対局になった。
 苺ヶ坂さんは元々「観る将」だったということで、戦法に対する知識は流石というところで、四間飛車に対して嬉野流のような攻めを見せており、その知識をしっかり生かした指し方をしていた。はちさんは四間飛車の駒組から何とか食らいつこうと、センスのある手を指していたので、今後の成長に期待。

1/14(日)あきと 対 秋山嗚虎

・1局目

 ○先手:秋山嗚虎【四間飛車】
 ●後手:あきと【右四間飛車】

・解説
 
先手は四間飛車、後手は居飛車模様の出だしから右四間飛車の対局となった。先手の秋山さんは美濃囲いを完成させ、後手のあきとさんは駒組もそこそこに6五歩とぶつけて開戦。右四間が刺さってしまい6筋を突破されてしまうも、秋山さんがかなり粘りお互いに秒読みになる長手数の対局に。最終的にはお互いに詰みがあるような局面で秋山さんが勝ちとなった。

・雑感

 あきとさんはしっかりと右四間飛車の攻めを成立させて、勉強の成果を出していた。秋山さんも駒組に関してはしっかり四間飛車に構えられいた。今回の対局は作戦の関係上、あきとさんがリードを取っていたが、あまり二人の間に知識差は無いように思える。
 あきとさんは裏でよくVCでゆうすさんと将棋やっていて着実に実力を伸ばしてきていて、秋山さんもぴよ将棋のレベルを着々と上げているという話で、実力的にはお互いに同じくらいかなという印象で、かなり白熱した対局だった。これは「本線の決勝で待ってるぜ」的な奴だと思う。

1/17(水)魅香美 vs 赤穂しゅな

・1局目

 ○先手:赤穂しゅな【早繰銀】
 ●後手:魅香美【四間飛車】

・解説
 
後手の魅香美さんの四間飛車の構えに対して、先手の赤穂さんは玉を囲わずに速攻で仕掛けていった。3七銀から早繰銀の形で攻めていき、後手は銀が間に合わず角損してしまう。先手はもらった角を敵陣に打ち金得して、後手の飛車をいじめながらガツガツ攻めていって攻め切り、先手の赤穂さんの勝ちとなった。

・2局目

 ●先手:魅香美【四間飛車】
 ○後手:赤穂しゅな【早繰銀】

・解説
 
話しながらの対局ということに。戦形は先程と同様の戦形で、先手の魅香美さんは四間飛車で、後手の赤穂さんが早繰銀で攻める展開に。先程とは違い、すぐに角をタダで取られる展開にはならなかったが、早繰銀を受け切ることが出来ずに飛車先突破は許してしまい、後手の赤穂さんがガツガツ攻める展開に。先程よりはかなり粘りを見せるも徐々に囲いを崩されてしまい赤穂さんの勝ちとなった。

・雑感

 2局とも戦形は変わらず、赤穂さんが早繰銀で攻め、魅香美さんは何とか受けようとするという展開に。少し実力差があるようには感じたが、選択した戦形によるところが大きい感じがあり、対局内容よりかは差は大きく無さそうではある。
 両者とも序盤の駒組に関しては特に問題が無いように見え、赤穂さんは攻め棋風、魅香美さんは受けの棋風という感じ。本戦ではどんな将棋を指す人になっているか楽しみである。

1/19(金)織田ルキ vs るあぼん

・1局目

 ○先手:織田ルキ【嬉野流】
 ●後手:るあぼん【居飛車】

・解説
 先手の織田さんは嬉野流、るあぼんさんは飛車先を突き越す居飛車の駒組となった。流石に初心者に嬉野流を受け切ることは難しく、なんとか受けようとするも先手が飛車先を突破して後手は防戦一方という感じ。何とか一矢報いようと飛車先から攻めていこうとするも上手く行かず、後手は二枚龍で攻められて、先手の織田さんの勝ちとなった。

・雑感

 るあぼんさんは対局の前日から将棋を勉強し始めたということで、結構頻繁に将棋配信をしていた織田さんと比べると少々棋力差が出た対局となった。しかし、るあぼんさんの攻めのターンが回っては来なかったものの、嬉野流を指す織田さんに対しなかなか粘り強い指し回しをしており、そんなに実力は低くない方だと思う。
 織田さんはめきめきと実力を伸ばしているので、現状では優勝候補にも絡んでくるだろうという感じ。るあぼんさんも指し感は悪くなかったので、上達は速そう。

1/21(日)ろくすけ vs 向日水バクト

・1局目

 ●先手:ろくすけ【四間飛車】
 ○後手:向日水バクト【三間飛車】

・解説
 
先手のろくすけさんが四間飛車、後手の向日水バクトさんが三間飛車の相振り飛車という展開。後手は美濃囲いで、先手は片美濃から金を上げてバランス陣形で歩がぶつかり合う展開となった。前半は先手が上手く進めて後手が少し攻めあぐねる展開になるも、先手の時間が無くなってきたところで形勢が徐々に後手に傾き、バクトさんが攻め切る形となり、ろくすけさんが時間切れとなってしまった。

・雑感

 二人ともしっかりとした駒組で今回初めての相振り飛車の対局となった。実力的には同じくらいという印象で、駒がぶつかり合う中盤までは全く問題なく、ミリしら対局の中でもレベルの高い一局となった。対局順としては後半の方なので、他の人よりも勉強が進んだ状態とはいえ、2人とも初心者にしてはしっかりとした指し回しにという印象。
 ろくすけさんに関しては、私が先生役で教えてるのだが実はこの時まだ相振り飛車の指し方を教えていなかったので、それでもあれだけ出来てたのでえらい!バクトさんはしっかりと狙いを定めた指し手で囲いを崩して勝ち切れたので、今回の大会の参加者の中でもかなり高いレベルの実力だと思った。

1/27(土)北信太音鈴 vs 赤穂しゅな

・1局目

 ●先手:北信太音鈴【アヒル戦法】
 ○後手:赤穂しゅな【居飛車穴熊】

・解説
 
出だしはお互いに飛車先の歩を突く相居飛車の出だし。先手はアヒルに組み、後手は穴熊囲いへ組んでいった。先手は端から穴熊を攻めていく構想で、後手は早繰銀の形で銀を前に出して攻めていく姿勢。先手から8筋の歩をぶつけていき、両端も突っかけていく展開に。しかし、先手の攻めを逆に利用する形で後手が上手く指し、後手の赤穂さんの勝利となった。

・雑感

 赤穂さんは鍵薪そらさんの代打で二度目の登場。北信太さんは戦法覚えたてで、前日に音無ちえるさんから習ったアヒル囲いを指していた。赤穂さんは前回から少し戦法を換えてきたとのことで、早繰銀から一転して持久戦の居飛車穴熊を採用。
 北信太さんは攻め棋風なのか、中盤で積極的な手を指していったが、まだ習い立ということもあり上手く攻めることが出来ず、カウンターを食らってしまった形に。赤穂さんは今回は冷静に指して上手く相手の隙に付け込む手を見せて、前回よりも棋力が上がっているように感じた。


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