おかつゆうすさんの企画の「将棋ミリしらガチ対局!」の感想を書いていくだけのnote

※What is this!??

 おかつゆうすさんの企画「将棋V初心者大会」の出場者の練習前の棋力を図るということで、参加者同士の対局をゆうすさんが配信するという「将棋ミリしらガチ対局!」の対局を見た私の感想を書いていくだけのNoteです。
 なんか1か月後ぐらいにこれ見ながら大会見たろ!って感じでメモ的な感じで、モチモチ書いていきますので、モチモチです。モチモチ。


7/13(木)アルベルタ・フェルディナント・クライン vs 凛条みか

・1局目

 ●先手:凛条みか【力戦】
 ○後手:アルベルタ・フェルディナント・クライン【三間飛車】
 
 後手から囲わずに3六歩と突いて早々に開戦。序盤から後手が飛車銀交換と無理矢理せめて、おそらく先手の角に気が付かずに角も取られてしまうという、大駒二枚と桂銀を交換するという形になる。先手が矢倉のような囲いに入り竜と馬を作って先手勝勢となるが、後手の桂馬打ちによる王手に気が付かず王手放置で先手が反則負けとなってしまった。

・2局目

 ○先手:アルベルタ・フェルディナント・クライン 【角交換】
 ●後手:凛条みか 【力戦】

 先手から角交換を仕掛けて、すぐに5五角打ち。5四歩、8八角、5五歩、同角、5二飛、3三角成に5七飛成で後手が王手放置。

・3局目

 ●先手:凛条みか【矢倉調】
 ○後手:アルベルタ・フェルディナント・クライン【三間飛車】

 後手は再び三間飛車で飛車先を突かずに矢倉へ向かう先手に対して、美濃に囲わず急戦を仕掛ける。3筋の歩を伸ばして棒銀の形で攻め破り、序盤は後手が飛車、金、銀、桂、香を取る展開。ここで先手が二歩で反則負け。

・4局目

 ●先手:アルベルタ・フェルディナント・クライン 【三間飛車】
 ○後手:凛条みか 【パックマン】

 後手が知ってか知らずか4四歩。先手はパックマンを受けずに三間飛車にし、先手が7筋突破に成功して先手は苦しい展開が続く。後手玉は何とか逃げ出すも竜に追われて、先手の金打ちで詰めろが掛かったところで、一か八かの桂打ちで王手をかけたところ、先手が王手放置で反則負け

・雑感

 アルベルタさんは「ハチワンダイバー」で見た、三間飛車の駒組を行っていたようで、駒組をした後はどうやって攻めたらいいかはまだ知らないとのこと。美濃に囲わず3五歩と突いて攻めていくのは、おそらく早石田か何かの局面を見てそれを再現しているからかと思われる。
 凛条みかさんは、角道を開けることと矢倉の組み方は知っている様子だが、今回はアルベルタさんが三間飛車で急戦を仕掛けてくるので、対応に困ってなかなか矢倉に囲めていなかった感じ。
 両者とも、なんとなく駒組の形を知ってはいるけど、どう指していいかなどはよく分からないという感じ。三間飛車から急戦で攻めていったアルベルタさんが優勢になる事が多かったが、棋力的に大きな差があるわけではないように見えた。

7/13(木)藍上桜華 vs 蒼藍アオ

・1局目

 ●先手:蒼藍アオ【居飛車】
 ○後手:藍上桜華【中飛車】

 先手が居飛車の構えに対して、後手はゴキゲン中飛車という駒組。先手が飛車先を伸ばしてくる手に対して角頭の歩を守る手に銀上りとした手が災いし、5六歩と突いた後に角を取られてしまい、後手は角損となってしまう。しかし、後手はそのまま五筋を強襲していって見事に突破。最後は玉を追い詰めて、9手詰めを詰ませるという初心者らしからぬ結末で後手が勝利した。

・2局目

 ○先手:藍上桜華【三間飛車】
 ●後手:蒼藍アオ【中飛車】

 ノマ三に構える先手に対して、今さっき見た中飛車をパクるという駒組で勝負しに行った後手番。攻めてくる後手に対して、先手は5筋に飛車を振って飛車交換、しっかり美濃を作った先手に対して後手は囲いになっておらず、陣形的には先手有利となるが、後手も直ぐに馬を作って互角の勝負をする。先手玉に詰みがある展開となるが、流石に長い詰めは読み切れず、お互いに攻め合う形になるが先手が攻め切って先手の勝利となった。

・雑感

 藍上桜華さんは、三間飛車にゴキゲン中飛車の駒組を知っているとのことで、しっかり駒組をして攻めることが出来ているため、初心者の中ではかなり強い。特に1局目の詰みは5手詰みになったあたりからしっかり読み切れていた様子で、手の読みも初心者にしてはかなり読めている。
 蒼藍アオさんも、居飛車の駒組から勝負が出来ていたため、まだ囲いや具体的な戦法の駒組は勉強していないものの、何となくの形は知っているという感じを受けた。2局目はしっかりとした美濃囲いに対して攻め寄せて、勝てるかもしれないというところまで追い詰めていたので、こちらも手は結構読める様子。
 二人とも初心者の中ではかなり高い棋力の持ち主で、特に藍上桜華さんは現状では優勝候補だと思う。

7/14(金)つづきつづ美 vs 宵街まはろ

・1局目

 ●先手:宵街まはろ【居飛車?】
 ○後手:つづきつづ美【棒銀】

 初手で飛車のコビンを開けるという先手に対して、しっかり飛車先の歩を伸ばして棒銀で攻めていく後手。先手が1、2、3筋の位を取っている間に後手が攻めて、アヒル囲いのような形に構えて何とか受けようとするも、かなり苦しい展開となる。じわじわと後手が攻めてじり貧になっていく形で、先手はなんとか上部に玉を脱出させるも最終的には捕まってしまった。

・2局目

 ○先手:つづきつづ美【力戦】
 ●後手:宵街まはろ【力戦】

 やはり飛車のコビンを開ける後手に対して、先手は5五角と攻めていく展開に。角成から後手の右側の駒が取られていく形になり、最後は馬による王手を見逃して、王手放置で先手が反則負け。

・雑感

 つづきつづ美さんは、1局目はしっかりと棒銀で攻めていく将棋を見せて、2局目は飛車のコビンが空いたところに5五角と出るという機敏な手を見せた。棒銀の形を作ってからしっかりと攻め、急ぐことなく駒得をしていくという丁寧な指し回しを見せ、初心者ながらも危なげのない攻めのテクニックと高い棋力を持つ所見せた。
 宵街まはろさんも、つづ美さんの棒銀の攻め手に対して対応には苦戦していたものの1局目では粘りを見せ、玉を上部に脱出させることに成功していた。無論、初心者なので棒銀が受けられないのは仕方がないし、まだ駒組自体がよく分かっていない様子ながらも、読みの実力は垣間見れた。
 今回はつづきつづ美さんの方が駒組や攻めを知っているということもあり白星を挙げたが、宵街まはろさんもかなり苦しい展開から玉を上部脱出させるなど実力は見せていたと思う。

7/15(土)天鬼カハク vs はんぺん王子Inukai

・1局目

 ○先手:天鬼カハク【棒銀】
 ●後手:はんぺん王子Inukai【矢倉囲い】

 相居飛車の戦形となり、序盤は先手が端から攻めて矢倉を目指す後手番に矢倉を組ませずにペースを握る展開となる。しかし後手も慌てずにしっかり固めて対応し、浮き飛車から攻め手を模索する展開。しかし、後手が飛車損したあたりから先手が優勢になり、飛車打ちからじわじわと後手の守り駒がはがされていく展開に。後手も馬を作り成香と成桂で攻めていくも先手玉が少し遠く、最後は追い詰められて指し間違え、後手の反則負けとなった。

・2局目

 ●先手:はんぺん王子Inukai【鬼殺し?】
 ○後手:天鬼カハク【居飛車穴熊】

 先手が7七桂と跳ねて、ざわつくゆうすさん。それに対して後手は飛車先の歩を交換して飛車を引き、結果的にはゆっくりとした展開となる。後手は穴熊を目指し、先手は玉周りに金銀を固めて飛車先からの攻めを模索する展開。しかし、徐々に後手が優勢となっていき先手も粘りを見せるも、1局目同様にじわじわと攻められて、最後は先手玉が両側から攻められる形で詰まされ投了となった。

・雑感

 天鬼カハクさんは、しっかりと駒組をした後に大駒を成ってから駒得を拡大していくような指し回しで、攻めに関しても駒を切るような攻めをせずに、じっくりと相手玉の防御をはがして寄せていく攻めが見られた。
 はんぺん王子Inukaiさんは、どちらかというとかなり玉を固めるタイプで、2局とも金銀4枚を玉の守りに使うという駒組。中盤の指し方に困ったところを天鬼カハクさんに攻められてしまってしまい、相手陣に手を伸ばすところまでは行くも、上手くまくることが出来なかったという感じだった。
 両者ともにゆっくりと駒組をする棋風だったが、今回は戦法を勉強してきた天鬼カハクさんに軍配が上がったという印象だった。

7/18(火)まみたす vs イヌシファー

・1局目

 ○先手:イヌシファー【原始棒銀】
 ●後手:まみたす【四間飛車】

 イヌシファーさんの原始棒銀が思いっきり刺さった形で、まみたすさんは飛車先を突いたが守りのためか四間に飛車を振った。しかし、棒銀の受け方が分からずにそのまま攻められてしまい、龍の王手を見逃し王手放置でまみたすさんが反則負け。

・2局目

 ●先手:まみたす【三間飛車】
 ○後手:イヌシファー【鬼殺し】

 三間飛車に振ってから3三桂と跳ねて、鬼殺しの形へ。そのまま5七桂成を許して金損してしまうも、イヌシファーさんもうっかりか金をただで渡してしまい、後手の桂損となる。しかし、如何せん先手の飛車角が左側で渋滞しているような状態で、後手の歩突きから飛車成で駒を取られていく展開となり、粘るも後手の勝ちとなった。

・雑感

 イヌシファーさんは少し勉強してきたようで、原始棒銀と鬼殺しは決まっていた。ちょくちょく危ない面があったものの、2局目では玉を寄せるような冷静な手が見えるところがあったので、盤面を大きく見るというのは少しできているのかなと思った。
 まみたすさんは序盤の指し方が分かっていない様子で、駒組にかなり苦戦している様子が見受けられた。1局目は粘りの効かない形だったので、あまりいいところは見せられなかったが、2局目では粘りの強い指し回しが見られた。
 イヌシファーさんは勉強した攻め方をしっかり出来ていて、その場の読みというよりは盤面を広く見ているような印象を受けた。まみたすさんは序盤はホントに初心者という感じだが、守りに関しては割と手が見えてるように見えた。

7/18(火)南蛇井 淳 vs 天使 鐘

・1局目

 ●先手:天使 鐘【居飛車】
 ○後手:南蛇井 淳【居飛車】
 
 先手の天使さんが飛車先を伸ばして、後手の南蛇井さんが角道を開ける序盤で、先手の2四歩突きに後手が上手く対応することが出来ずに飛車先を突破されてしまい早々に龍を作られてしまう。しかし、後手が2三歩打ちで龍の効きが止まった隙に、飛車先交換から2筋に飛車を展開して、銀損ながらもかなり形勢を戻した。形勢は先手勝勢だったが、時間切れにより後手の勝ちとなった。

・2局目

 ●先手:南蛇井 淳【居飛車】
 ○後手:天使 鐘【角換わり】

 先手の7七角を見て、後手からの角換わりとなった。金を上がっていなかっため、後手に飛車先の突破を許してしまったが、先手は桂跳ねから1五角と打って王手をかけて、相手の陣形を崩していく手を指して互角の勝負となる。しかし、先手が二歩を打ってしまい、反則負け。

・雑感

 南蛇井さんは二局とも飛車先を突破されてしまうものの、二局とも勝負手を指して不利な形勢をかなり盛り返していて、センスの光る筋のいい攻めを見せていた。
 天使さんは序盤はしっかりさせている様子で、2局目の角交換はかなり手が読めているように見える。時間をかなりかけてはいたもののしっかりと手を読んで、南蛇井さんの勝負手にも動じず形勢をあまり損ねずに指していたところはかなり強く感じた。
 二局とも、南蛇井さんは序盤こそ安定していないが攻めの読みについては鋭いものがあり、天使さんは形勢を損ねないしっかりとした指してが特徴的に見えた対局で、序盤の知識差はあるものの、互角の棋力だと思う。

7/18(火)紫花チノ vs 銀羽アリア

・1局目

 ●先手:紫花チノ【四間飛車】
 ○後手:銀羽アリア【四間飛車】

 お互いに角道を止めてからの相振り飛車になった。後手は美濃囲い、先手は力調の駒組となり、序盤はじっくりと指した後手ペースという感じ。中盤戦は後手から角を交換に行って先手は陣形を整えていったが、後手からの4筋の攻めが刺さり、丁寧な寄席で後手が勝利。

・2局目

 ○先手:銀羽アリア【四間飛車】
 ●後手:紫花チノ【陽動居飛車?】

 先後入れ替えでも同様の四間飛車の展開。ただし、後手が四間飛車模様から居飛車に振り直し、居飛車での駒組にしたため後手が手損での序盤戦となる。先手が後手の6筋に効きが無くなった隙を逃さず機敏に歩を伸ばして、飛車先を突破し、そのまま先手が攻め切り後手の投了となった。

・雑感

 銀羽アリアさんはしっかりと四間飛車の定跡を勉強しているようで、駒組はしっかりしており、中盤の攻めの展開も手筋らしい攻め手が見られていたのでかなり棋力は高く感じた。一局目、二局目と二枚飛車で玉を逃がさないようにしっかり寄せていく棋風が見られた。
 紫花チノさんは何となくの駒組はわかっているものの、囲いまでは組めずに苦戦していた様子。しかし、一局目はアリアさんの攻めを受けて粘り強い指し回しは見せていた。
 どちらかというと、チノさんも初心者としては強いがアリアさんが抜けているような感じを受けた。特に序盤の駒組に関してはかなり安定している様子。

7/18(火)ラフゥガ♂ラフガ vs あえんごうきん

・1局目

 ●先手:ラフゥガ♂ラフガ【居飛車穴熊】
 ○後手:あえんごうきん【居飛車】

 先手は後手の居飛車に対して穴熊囲いに囲いに行き、後手は船囲いから銀を出していくが1三角から5七角成を成功させ、若干後手有利の展開。中盤はお互いに角交換となった局面から先手が飛車を取られてしまい、後手の駒得が拡大する展開に。最後は先手が二歩をしてしまい、反則負け。

・雑感

 あえんごうきんさんは音無ちえる門下ということで、相手の駒組を見てのしっかりとした序盤戦から危なげない中盤戦で駒得を拡大していく将棋で、初心者としてはかなり高い棋力のように思えた。序盤の駒組に関してはほぼ文句なしと言えるかもしれない。
 ラフゥガ♂ラフガさんは、序盤は穴熊に囲って堅い守りを見せたが、攻めに関してはどう攻めていいか分からない様子で、序盤から中盤にかけての手作りの差が出た対局となった。
 あえんごうきんさんはかなり高い棋力で、穴熊に戸惑いはしたものの形勢を損ねることが無く、ラフゥガ♂ラフガさんも序盤はしっかりしていたので、初心者としては指せていると思った。

◯総感

 端的に言えば、思った以上に上と下では棋力差があるかもしれない。ちなみに個人的に対局を見て思った、現状の16人の棋力差はこんな感じ。(Aが上、Eが下)

A:藍上桜華
B:あえんごうきん、銀羽アリア
C:天使 鐘、イヌシファー、つづきつづ美、はんぺん王子Inukai、ラフゥガ♂ラフガ
D:南蛇井 淳、紫花チノ、アルベルタ・フェルディナント・クライン
E:凛条みか、まみたす、宵街まはろ

 数日の違いがあるため、若干後半に指してる人が高くなる傾向はあるものの、それでも藍上桜華さんはかなり抜けて強い。(現状でウォーズ4~5級レベルだと思う)
 あえんごうきんさん、銀羽アリアさんは序盤戦から中盤戦にかけての駒組がしっかりしているので、この二人も現状では大分強いと思う。
 C~Eは、序盤の知識差的な意味合いも大きい気がするので、そこまで差は無いように感じる。

 一か月後、どうなっているんですかねぇ。怨霊はいつでも見てますよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?