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【鬼滅の刃の作者】吾峠呼世晴先生の経歴|何度も連載会議に挑み続けて爆発的大ヒット

こんにちは。saraです。

今回ご紹介するのは、「鬼滅の刃」の作者として有名な吾峠呼世晴先生です。

鬼滅の刃は2016年から週刊少年ジャンプにて連載が開始され、コミックスの累計発行部数は、1億5000万部を突破。

アニメ化、舞台化、映画化もされ、「劇場版鬼滅の刃無限列車編」は、興行収入が400億円を超え、日本歴代興行収入第1位を樹立する記録的大ヒットアニメ映画となりました。

まさに社会現象を引き起こす大ヒット漫画を生み出した吾峠先生ですが、鬼滅の刃の連載に至るまでには、試行錯誤を重ねてきており、

何度もダメ出しをされながらもネームを作り続けたり、度々会議で落とされながら漫画家をやめる覚悟で連載会議に挑み続けたりなど、多くの苦労・努力を積み重ねてきた漫画家さんでもあります。

今回はそんな紆余曲折を経験し人気漫画家となった吾峠呼世晴先生の経歴や、鬼滅の刃が誕生するまでの経緯についてご紹介していきます。

動画版はこちら。(YouTubeも見に来てくれるととても嬉しいです。)

経歴

1989年5月5日生まれ、福岡県出身。 

幼少期の頃から絵を描いていましたが、当時は絵が下手で友達に笑われることもあり、人に絵を見せたくないと思っていたそうですが、

ジョジョの奇妙な冒険やクレヨンしんちゃん、銀魂など、幅広い作品を読むかなりの漫画好きであったため、絵を描くことはずっと続けていたそうです。

高校生の時に初めて本格的に漫画制作に取り組みますが、何をどう描いたらいいのかわからずこの時は全く描くことができなかったそうですね。

その後も試行錯誤しながらひたすら漫画制作を続け、2013年・24歳の時に鬼滅の刃の前身となる読切作品「過狩り狩り」を完成させます。

作品は完成したものの吾峠先生は自信がなかったため「どこに投稿してもダメだろう」と処分を考えていたそうですが、

家族に「せっかく描いたんだから、どうせなら1番好きな雑誌に送ってみたら?」と後押しされ、「銀魂」が大好きだった影響から集英社へと作品を投稿します。

そして、この初めての投稿作品「過狩り狩り」で第70回JUMPトレジャー新人漫画賞の佳作を受賞。

ジャンプ編集者からは、扉絵で主人公の顔が隠されている特異な構成やキャラクターを際立たせるセリフ力などが高く評価され、圧倒的な才能はこの頃から認められていたそうですね。

しかし、一方で、初投稿作品とのこともあり「漫画作りの基礎がまだできていない」「万人受けではない」との評価もありました。

その後、長編作品のネーム作成に取りかかり、担当編集から何度もダメ出しをされますが、諦めずに何度も試行錯誤をしながら毎月1本のペースでネームを作成し続けます。

吾峠先生はネームを描き上げる速度がとてつもなく速く、担当編集と打ち合わせをした後は寝ないでネームを描き上げることもあったそうですね。

「過狩り狩り」は「万人受けではない」と指摘されていましたが、多くのネームを作り続けたことにより、徐々にその欠点は克服されていきます。

そんな努力の甲斐あって、

2014年に読み切り作品「文殊史郎兄弟」が「少年ジャンプNEXT!!」にて掲載され、漫画家デビューを果たします。

初めて自分の作品ページを開いた時は、うれしさから涙がポロポロとこぼれたそうですね。

苦境時代

その後、2014年に読み切り作品「肋骨さん」が週刊少年ジャンプにて掲載されますが、読者や編集部からは「悪くはないがもう一つ人気が欲しい」との評価を受けてしまいます。

その後も連載を目指して漫画制作に取り組みますが、連載会議にネームが中々通らない日々が続き、吾峠先生は「今年中に連載が取れなかったら漫画家をやめる」と決意してひたすら漫画を描き続けます。

そして、「蠅庭のジグザグ」「鈍痛風車」と連載ネームを続けて提出しますが、どちらも「話が独特すぎる」との評価を受け落選してしまい、掲載の候補にもならない苦悩を経験します。

その後、担当編集者との会議で「マニアックな方向に寄りすぎた。思い切って原点に戻ってみるのはどうか」との提案を受け、

初投稿作品である「過狩り狩り」を基に鬼滅の刃の前身となる「鬼殺の流」の連載ネームを完成させます。

「鬼殺の流」は編集部から「読みやすくなった」と評価されますが、

「主人公が盲目の隻腕で、両足が義足」といった設定だったため、「世界観のシビアさと主人公の寡黙さ」が原因となり、残念ながらここでも連載会議では落とされてしまいます。

その後、担当編集から「主人公を普通の人物とし、その周囲に異常性のある人物を配置したほうが、読者が感情移入しやすく、また、他の人物が引き立つのではないか」との提案を受け、

「鬼殺の流」の構想段階では脇役だった炭治郎を主人公に設定し、そこから「鬼滅の刃」の誕生へと繋がっていき、2016年から少年ジャンプにて悲願の連載をスタートさせます。

鬼滅の刃

吾峠先生は、アシスタント経験がなかったため、連載当初はアシスタントへの指示方法がわからず戸惑っていたそうですが、

「ブラッククローバー」の作者として有名な田畠裕基先生の仕事場を見学させてもらい、そこで先生とアシスタントがどのように仕事をしているかを学んだそうです。

また、漫画制作についてあまり知識がなかったため、アシスタントから背景の綺麗な描き方や画材の使い方を習うこともあったそうですね。

鬼滅の刃はネームの時点から完成度が高く、連載が始まった当初から「独特な作風」により読者の間で話題の漫画となりました。

吾峠先生は、鬼滅の刃を描く上で常に「それが物語として適切かどうか」を考えているため、「キャラクターに愛情があるから、また、人気があるから」と言った理由で話を変えないといったこだわりがあるそうです。

例えば、鬼殺隊に入隊するための修行エピソードを描く際に担当編集から「序盤にしてはひきが弱い」と短くすることを提案されますが、「普通の人間がそんなにすぐ強くなるわけない」と考え、短くはしなかったとのことです。

一方で、自分が作った物語を頑なに変えないというわけではなく、物語に必要だと感じれば提案も素直に受け入れる一面もあるそうで、

例えば、最終戦別で炭治郎が手鬼を倒したあとに同情から手を握るシーンは、「少年漫画らしくないからカットしようかな」と思っていたそうですが、担当編集者に「ここだけは絶対に入れてください!」と言われそのまま残したそうです。

結果的に、このシーンは、鬼滅の刃の奥深さ、また、炭治郎の優しさを象徴するような印象的な1コマになりましたね。

そんな鬼滅の刃は連載スタートからじわじわと人気を伸ばし、2019年からはアニメ放送がスタートします。

鬼滅の刃のアニメは、躍動感のある戦闘シーンや美しい映像描写、そしてクオリティが高すぎる作画により異例の大ヒットアニメとなり、それに伴いコミックスの売り上げも一気に増加。

累計発行部数は1億5000万部を突破し、単行本の増刷が追いつかず、1巻から新巻までが丸ごと書店から姿を消す社会現象となりました。

また、世界をリードすると期待される「次世代の100人」に吾峠先生が日本人として唯一選出されるなど、名実ともに日本を代表する漫画家となりました。

鬼滅の刃は人気絶頂期の2020年に全205話・全23巻で堂々の完結。

現在はアニメの2期である「遊郭編」が放送中であり、人気ぶりを考えると恐らく第3期・4期と制作されると思われるので、まだまだ鬼滅の刃を楽しむことができそうですね。

人物像

吾峠先生は謎が多い漫画家としても有名ですが、週刊文春で吾峠先生は女性であると報道されたことや、直筆コメントの字が丸っこいなどの理由から、女性説が濃厚とされています。

しかし、根拠となる証拠は一切ないため、あくまで噂にとどまりますが、確かに鬼滅の刃の細やかな情景描写から女性らしさを感じる人も多いかもしれませんね。

また、吾峠先生は敵味方全てのキャラを愛を持って描いており、漫画に登場しない情報までも細かく設定することでも有名です。

本編ではキャラクターが死ぬことが多いですが、コミックスの巻末にあるおまけ漫画「中高一貫!キメツ学園物語」では、死んでしまったキャラを登場させ楽しく生活する姿を描いていることからも、キャラクターへの愛情を感じることができますね。

また、ジャンプの巻末にあるコメントに、

「定食屋さんに入ったとき微妙に両手が塞がってて1名ですと中指立ててしまった」

「入浴剤を入れたつもりだったのに変化がなくてよく見たらキャンディだった。」

などのおもしろエピソードが多く書かれており、「天然」が感じられる部分も読者から愛されていますね。

まとめ

今回は、鬼滅の刃の作者として有名な吾峠呼世晴先生についてご紹介しました。

何度も連載会議に落とされながらも、懸命にネームを作り続け、見事大ヒット漫画を生み出した吾峠先生。

吾峠先生は、次回作について、「腹筋が8つに割れるようなSFラブコメディを描きたいと考えている」とコメントしており、

どんな作品になるにしても、吾峠先生の次回作を読める日が来るのがとても楽しみですね。

最後までご視聴いただき、ありがとうございました。

またね。

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