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題名 「儚い時の中」

穏やかに澄み渡る空
ただ歩くこの時
空を見上げて足を止め
今ここに居る自分を感じる。
地を踏みしめて立ち
肌は季節に触れて
呼吸の音を聴きながら
この場所へ立つ自分が存在する。
一歩踏み出すことに先をゆき
振り返ると足跡が見え
こうやって道は進んでいくのかと
心に深く留めていく。
穏やかで平坦な道を歩くように
傾斜を越えて試される道へも進み
分岐が広がるような迷う道にも
さまざまな思いを抱えて辿り着く。
今と思う時は一瞬であり
過去から今を流れて未来へと移り変わる。
またこの足を踏み出す瞬間
儚い時の流れは静かに
自分を共にして進んでいく。

              紗羅

歩く度に今は消えていく。
決して戻ることはない。

記憶の中へ残りながら
自分は前を進んでいく。

普段何気なく歩いている道を
考えながら歩いてみると

この踏み出す一歩が
とても大切に感じます。

振り返ってみたり
止まったりしながら
また歩き出す。

自分は今こうやって
儚い時の中を生きている。

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