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題名 「春風が吹く頃」

穏やかな音が聴こえるように
吹き抜ける風の中
歩いていく自分がいる。
南風が押し寄せるように
この街を取り巻き
自分も包まれながら
一年と言う月日が
過ぎ去ったことを告げていく。
暖かさを感じた春の頃
優しい季節に囲まれた時を
春風が肌へ触れる度に思い出す。
あの時空を見上げた自分は
心のままに笑いながら
何も考えず透明な思いを
広い空へと飛ばしていた。
春空へ描かれた思い出が
今の自分へ鮮明に映っていく。
少し疲れた心に
影を落とした自分の笑みは
この空が少し眩しく見えて
過去の自分が今の自分へ
微笑みを導いていくように感じた。
澄み渡るこの空へ
心に訪れた短き春の煌めきを
これからも続いていく先へ
真っ直ぐな笑顔を空に届けよう。

             紗羅

最近、仕事が終わる時
まだ空は明るく夕空の春を感じる。

春は風が強いのか…
帰る頃は強めの風に吹かれながら
車がある駐車場まで歩く。

でも、冷たい風は通り過ぎて
春風を全身で感じるのが心地良い。

仕事が忙しかった日は
軽くため息も出たり
空を見上げて笑う顔も
少しお疲れだったりするけど…

春を感じる自然へ触れると
気持ちが落ち着く。

そして、表情も変わり心も変わる。
去年の春も同じように
真っ直ぐに春が舞う空を見つめていた。

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