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題名 「帰らぬ時」

やって来る
今日と言う日は
見えぬ儚さに包まれ
何気なさの
気づかぬ日々は
当たり前ではないのに
毎日があると思う感覚。
昨日を終えて
今日を歩き
明日へと渡る。
1人を過ごし
誰かと過ごし
今置かれる場で
この日常は動いていき
その日しかない
今日が始まり
終わりを告げる。
あっという間の出来事に
過ぎた自分の姿と
そこに居た誰かの姿は
振り返っても
もうここには居ない。
帰りを待つ心は
二度と帰らぬ思いを胸に
時の波へ揺れながら
記憶へ残した面影を
決して忘れない。

         紗羅

昨日久しぶりに皮膚科へ行った。

その病院は学生時代
母親に連れられて
通ったことがある場所。

今でも皮膚科へ行くことはあるが

自分はその場所から
引っ越しをしたので
病院の場所まで距離があり
遠のいてしまったけど

母親は晩年期まで
ずっとその皮膚科へ通っていて
良く話を聞いた。

今回は思い出の地へ
触れたくなり
行こうと決めて

車を走らせ
病院へ向かった。

長い年月を経て行く場所に
少し緊張しながら

その場所へ着き
外観を見た時は
変わらないなと思い

中へ入ると
綺麗にリフォームされた印象を感じた。

受付の人の顔は
忘れてしまったけど
先生といつも近くにいた
奥さんの顔は
しっかりと覚えている。

呼ばれて診察室に入り
部屋の光景と
2人の姿を目にした時

懐かしさと共に
時はこうやって
流れていくのだと感じた。

同時に母親を含めた4人
あの時の姿が目の前をよぎり

これが時代であり
帰らぬ時の忘れない面影。

先生と奥さんは
昔と変わらずとても優しく

行って良かったと思いました。

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