見出し画像

題名 「彼方」

見える世界はとても小さく
狭い場所に立ち今を歩く。
進まずして繋がらない道
止まることは許されず
吹く風は煽るように
見えぬ時は先へ向かう。
視線を落とし俯く姿
煌めきに惹かれ
時折振り返ると懐かしさを滲ませ
映した過去は影となり
光を含み流れては消えていく。
切なき無常の響きと
儚い夢の現実が
鮮明で不確かにこの足を運ばせる。
終わりを告げた出来事は浮かび
今から訪れる始まりの波。
行く末など分からぬ濁りの明日
それを透明にするのは
奥底に沈んだ心を引き上げ
前だけを見つめる埃の中へ
この身体を走らせる自身の思い。
待つことのない彼方を追いかけてゆき
自分のままで届けに
自分を選びにいこう。

          紗羅

弱い自分がいて枯れそうになるから
強くありたいと感情を忘れて

彼方へ飛ぶ翼は持っていないから
この手を伸ばしていく。

抱いた思いの先に
何があるのか見極めるため
行けるところまで進んでいきたい。

時や季節を越えながら
最期は必ず自分でいよう。

いいなと思ったら応援しよう!