題名　「このままで」

一人黄昏る夕暮れ
ゆっくりと秒針が進んでいくような
穏やかなこの時刻。
ただ物思いに浸るように
遠い空を見つめていく。
心には静かな波の音が
微かに聴こえて
真っさらな遥か先は
水平線が光を帯びて
夕陽に触れ揺れていく。
離せない視線に
惹かれていくその心は
そのまま透明となり瞳に映る。
そして先を見据えていくような
一つひとつの思いを胸に
この過ぎ去る時に寄り添い
時を止めていくように
もう少しこのままでいたいと願う。

　　　　　　　　　　　　　　紗羅

時が過ぎ去ることは
分かっていても

今この時が続いて欲しい…
そんなことを思ったりもします。

考えていると
喜びや楽しみの中に
悲しみや淋しさも感じて

少し複雑な心持ちになりますが
その思いが時間を大切にする心へ
繋がっていくのかと…。

今日1日を振り返っています。