高圧線の向こう側

私は高圧線が好き。

あまり自分の周りには高圧線が好きという人は居ないのだけれど何が好きかってあの無機質な形。マニアではないので詳しくはないのだけれど等間隔で並んでいるのとかとにかくあると見ちゃう。好きだけどきっとぼんやり好きなのだろう。

ぼんやりと言えば最近満月があった。いつだったかとても明るい月なのに曇っている日があって雲がかかっているのにとてもそこには月の存在感があった。きっと綺麗な月なのだろうと思いながら車を走らせていると、T字路の右斜め奥の暗闇に高圧線が現れた。

私はそこを右折した。

すると真っ黒な高圧線とぼんやり雲の向こうの月が重なる。それがとても綺麗だった。夜の高圧線はだいたいグレーに見える。もともとグレーだから背景が暗ければグレーに見えるのだけれど後ろに月の光があることによって高圧線は黒く見える。雲に隠れた月で良かったと思った。雲があることによって背景が白っぽくなる範囲が増えるので高圧線に目が行く。雲がない月だったら月をみてしまうのだ。

なんだかわからないことを言っているようですが綺麗だったという事です♪


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