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【11/19開催】U30必見セミナー「教えてください、能條さん!~Z世代とジェンダーのこと、政治のこと」

札幌が、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)が実現した街になる未来を目指して札幌市札幌市男女共同参画センターが開催する、企業向けセミナーと市民向けセミナー全13回のオンラインフォーラム「#SAPPORODIVERSITYFORUM」。
 
オンラインフォーラム第5回目はNO YOUTH NO JAPANでご活躍されている能條桃子さんを講師にお招きし、「教えてください、能條さん!~Z世代とジェンダーのこと、政治のこと」をテーマにご講演いただきます。
講演に先駆けて、能條さんが活動の中で感じる想いを教えていただきました。

↓セミナーの詳細はこちら↓
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市民向けセミナー「教えてください、能條さん!~Z世代とジェンダーのこと、政治のこと」
講師:NO YOUTH NO JAPAN 能條桃子さん
日時:11月19日(日)13:00~14:30
会場:オンライン(zoom)
(当日参加が難しい場合は、オンデマンド配信をご覧になれます ※いずれも申込必須)
対象:U30向け!女子中学・高校・大学生、進路指導に関わる教員/定員50名
お申込み:https://www.danjyo.sl-plaza.jp/event_post/sapporodiversityforum-portal2023/
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――現在の能條さんのご活動について教えてください。

NO YOUTH NO JAPANという若い世代(10代~20代)の政治参画促進の取り組みをしています。Instagramでの発信からスタートして、今もメディア発信に力を入れています。
その中で「立候補年齢を引き下げるためのプロジェクト」も行っていて、東京地方裁判所にて立候補年齢(※1)の是非を問う訴訟を行いながら、国会議員にも話をしに行っています。
若い世代の投票率が低いことに対して、投票の呼びかけが必要なのは事実ですが、候補者の中に同年代の顔ぶれがいないことがそもそもの問題だと感じています。自分たちと同じような人がいない現状で、若い人が選挙に関心を持つことは難しいんじゃないかなって思います。
そのために、被選挙年齢の引き下げを一つのゴールとして今活動しています。

もう一つ、FIFTYS PROJECTという活動をしています。これは20~30代の女性・Xジェンダー・ノンバイナリーの人たちに地方議会への立候補を呼び掛けて、ジェンダー平等を実現したいと考えている人たちを横につないでいます。日本は女性議員が少なく、ジェンダーギャップ指数の政治分野の低さも目立っています。国政より自分たちの手の届く票数で議員になることができる、そして最終的には国会議員への道も切り拓いていける地方議会から変えていこうと思ったんです。

また、立候補の呼びかけだけでなく、自分は立候補しないけどジェンダー平等に関心がある!という人たちが選挙活動を手伝うことができる環境を作っていて、そういう側面からもジェンダー平等を進めています。

今の若い人たちはジェンダー平等への理解はあるのに、それが政治分野に直結していないと感じています。意識は変わっているはずなので、数字に結び付けていきたいです。

※1:現在、日本の立候補年齢(被選挙権)は、衆議院議員・都道府県議会議員・市区町村長・議会議員が25歳以上、参議院議員・都道府県知事が30歳以上となっています。


――たしかに、若い人の理解関心があがってきているけど、数字になっていないというのには同感です。では、そもそも能條さんの思う「ジェンダー平等」ってなんだと思いますか?

性別を理由に自分の人生を諦めることもなければ、決められることもなくて、自分の意思で選べること」だと思います。

自分のこれまでを振り返っても、自分で選択してきたつもりだけど、実はその環境に選択させられていたり、その時はそう選択するしかなかったかもと思うことがあって女性だからその選択をしていて、もし自分が女性じゃなかったら違う選択ができたかもしれないと思うんです
こういうことが身近にまだまだあるなと感じているので、減っていったらいいなと思っています。

実は、私が死ぬまでの間にジェンダー平等が実現するとは思っていないんです。私はバトンリレーの一部を担っているっていう風に思ってて。全部は変えられないかもしれないけど、次の世代の女の子たちには例えば今よりもロールモデルが増えてたり、少しでもいい状態にしてバトンを渡したいですね


――すごくわかります、当時こそ自然にその選択をしていたけど振り返ってみるとそうさせられていたというのは体験としてあります…。この講演が次の担い手の発掘につながったらいいですね。
最後に、参加者の皆さんにこの講演で考えてほしいこと、気づいてほしいことを教えてください。

今の若い人って、社会を変えられるって思ってる人が本当に少ないなって感じています。あとはそもそも社会に諦めを感じていて、なかなか声を上げようと思えないんだと思う。でも実際は動いてみたら変わることは沢山あるってことに気づいてほしいです


能條桃子さん
1998年生まれ。投票率80%のデンマークに留学、若者の政治参加を促進するNO YOUTH NO JAPANを設立。Instagramで選挙や社会の発信活動(フォロワー10万人)、アドボカシー活動、自治体や企業との協働などを展開。2022年、政治のジェンダーギャップ解消を目指し20・30代の地方選挙立候補を支援するムーブメントFIFTYS PROJECTを開始。慶應義塾大学院経済学研究科修士卒。

NO YOUTH NO JAPAN: http://noyouthnojapan.org/
非選挙年齢を引き下げるためのプロジェクト」: https://hikisage.jp/
FIFTY PROJECT:https://www.fiftysproject.com/

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