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日柄は、両方そろうた日が今月今日なり

嫁取り婿取りをする時は、方角が悪いから、おばさんの所へ一夜泊めてもらえと言うて、神様の目を忍ぶがために道を変えて行くけれど、氏子が知らんがかわいそうな。どちらに回りて行っても、大神様のご地内なり。

真一心をもって、この度は嫁をもらいますと言うて願えよ。娘をやらしてくだされよと頼め。

日柄は、両方そろうた日が今月今日なり。これが一番よい日なり。

 金光教教典
 310頁
 斎藤宗次郎
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おはようございます。

結婚をするのは、両家の都合がよい日がよい日柄であって、その日を今月今日という、ということです。

教祖様の時代にあってこれほどのことが言えるとは、驚きです。
現代の人の方が大安とか何とか言って、日柄にとらわれているのではないでしょうか。

*

それともう一つ申し上げたいのは「今月今日」ということです。

わたしは、今この時が一番大切な時である、という意味で「今月今日」を捉えてきました。「教典用語辞典」にもそのように記されています。

ですから、過去のあれこれにとらわれず、先のことをいたずらに心配させず、今この時を大切にしようといつも思ってきました。

それはそれでまちがいではなかろうと思いますが、この御教えを頂くと、今月今日には時節の到来という意味もあるように感じられます。

時節とは受け物が整って神様のおかげが受けられる時という意味です。
ですから、両者の気持ちがそろい、経済的にも、健康の上にも、万事にご都合を頂いた時節=今月今日に結婚(嫁取り、婿取り)ができるということであろうかと存じます。

今まさに時(とき)至れリ、ということでしょうか。

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