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何事も届け知らせねばならぬもの

隣同士で、表口は別にして、裏は境あるといえども塀もなし、一所のようなる所、おりおりあり。

干し物する時に、「うちの裏にては足らぬ。今日は隣の裏を借りて干さねば足らぬ」と言うて、隣には今日は裏もいるまいぞと思うて、声をかけずに干し物をしたとする。

すると、ようしたものじゃ。声をせぬ時に重なるものなり。「うちの裏へ隣が今日は干し物をしておるような。隣は何か断りを言うて来たか」と家内にたずね、「いや、隣は何も言いはせぬ」と答える。「人の裏へ干し物するに、声もかけずに干し物するは、あんまり人をばかにするというものじゃ」と、ついに言い事を受けることあり。

ゆえに、何事も届け知らせねばならぬもの。前々に届けして干してみよ。言い事受けることなし。ゆえに、何事も後より届けしてはならぬものなり。

 金光教教典
 353頁
 鳩谷古市
 1

おはようございます。

なにごとも予めお断りをしてする。
このことの大切さを分かりやすい例えで教えてくださっています。

*

牛肉をたべてよいというお話からここまでが、はじめてお参りした鳩谷古市さんに対するお話でした。

ここまでのお話で何を感じるか、感じたことをぜひ大切にして頂きたいと存じます。

生かそう生かそうとする神様の御働きの中で生かされて生きているわたし達なのだから、お礼と慎みの心、そして、人に助かってもらいたいという心で生きていきたい。
わたしは、そのように思いました。

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