うろたえ信心をせぬがよろしい
人に頼み、示談をしてもらう約束して、一応任しておき、あの人では成就すまいと思い、また、ほかの人を頼み、示談をしかけると、だんだん物に間違いができて困ることがある。
うろたえ信心をせぬがよろしい。
また、早くおかげを受けたいと思うてうろたえるのは、近道をしようと思うて知らぬみちをうろたえるのと同じことである。
此方には大道を行けというようなものである。一心になりて信心しなさい。
金光教教典
393頁
山本定次郎の伝え
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おはようございます。
隣の芝生は青い。
あっちの水は甘い。
そんな気持ちになることはしばしばある、と言っていいのではないでしょうか。
わたしは三重県亀山市に生まれ、育ちました。
こんな田舎にいては自分の人生は始まらない、とずっと思っていました。
若いということは、そういうものだろうと思います。
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毎日見て、見飽きる事がなかった鈴鹿山脈の山脈(やまなみ)。
向かって歩くのがきついと感じるほどの鈴鹿おろし。
駅に向かうときは下り坂、帰りは上り坂。
日野菜の漬物。
父のご祈念の後ろ姿。
自分を育ててくれたいろんなものが、今頃になって見えてきます。
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どこにいても、どこに行ってもおかげを頂く。
うろたえうろたえ、紆余曲折を経ながらでしたが、しだいにそういう気持ちになってきました。同時に、自分を育ててくれたものが見えてきました。
気持ちが定まった時、札幌南教会での御用が決まりました。
家族には大変な思いをさせてしまいましたが、神様はよくもよくも、札幌南教会にご縁を頂かせてくださったなあ、と思っています。
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うろたえるとおかげを落とします。
一心がおかげの元です。
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