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NPO活動体験プログラム【NPO法人光楽園】

市民活動サポートセンターのあんbeです。
台風14号が猛威を振るった週末でしたが、皆さん身の回りは大丈夫でしたか?

私は八幡西区の地域交流センターで避難所運営に従事しました。
そこには計7世帯9名の地域の方々が避難されていました。
接近前に避難されており、退所時には来て良かった、安心して過ごせたと仰っていただきました。避難者は地域の見守り役?のような方がお一人では不安な方々を連れてきてくれていたようです。自宅にいるより雨風の音や揺れがそれほどなく、何より一人でいるより安心して過ごせたのだと思います。
災害時にはこうした地域コミュニティーが重要な役割を果たすとはよく言われますが、その一端を垣間見た気がしました。地域コミュニティーが希薄化している現代、今の現役世代が老後を迎えたとき、こうした支え合いの仕組みはどうなっているのでしょうね。一抹の不安を感じた週末でした。

オリエンテーション

さて、台風が沖縄辺りを彷徨っていた土曜日、ここ北九州ではNPO法人光楽園さんの活動体験プログラムのオリエンテーションがありました。

集合場所は今年7月に移転してきたばかりの光楽園本部。
元々料亭だったらしい建物は趣のある木造建築。大通りから1本入った川沿いにあり、守恒駅から徒歩5分とアクセスのしやすさの割に閑静で、春は満開の桜、夏は川遊びもできるそうです。
光楽園さんの活動体験プログラムには高校生3名とNPO法人から2名が参加されます。

光楽園が目指す子ども像

  1. ひとりひとりが本来持っている生命力が花開き、生き生きと自信をもって生きる子ども

  2. 思いっきり遊び、遊びを通じて自分の意思や意欲を持つことができる子ども

  3. 自然のいのちや仲間を大切にできる子ども

  4. 豊かな感性を持ち、自分らしさを表現できる子ども

  5. 楽しみながら「自分のことは自分でする」自立した子ども

  6. 多様な存在を認め、受け入れ、共に育ちあう感性を持った子ども

この子どもたちの豊かな「生きる力」の育ちを支えていく環境づくり・関係づくりを進めていくことが光楽園の使命(ミッション)です。
子どもを見守り、サポートする大人は、子どもたちの全てをしっかり受け止めながら、子どもと一緒に思いっきり楽しみます。

施設見学ツアーへGO!

座学の後、光楽園さんの運営する施設を巡ってきました。

本部(みんなの光楽園)に始まり、志井にある黄金色の田園が望めるおひさまいっぱい光楽園、旧道原小学校付近の古民家を活用した長期休み期間限定の学童保育所など、全部で5カ所を案内していただきました。
光楽園の施設は空き家を活用したものが多く、古民家ならではの木造建築。木の優しい肌触りが心地よかったです。

NPO法人光楽園本部

本部の居間は3階まで吹き抜けで、ボルダリングのできるそびえ立つ壁と落下用の高かったらしい(笑)こだわりのクッション。リラックスできる音楽が流せるようスピーカーも設置。さらに心を落ち着かせるよう、壁の色までこだわった屋根裏自習室。
他の施設でもさつまいもやオクラ(育ちすぎてもう食えない笑)が植えられた家庭菜園があったり、正月餅つき用の石臼があったり、簡易プールがあったり…遊ぶ準備万端!って感じでした。
提供する給食は動物性たんぱく質を一切排除しているとのこと。徹底していますね…

おひさまいっぱい光楽園の簡易プール 奥に見える田んぼが風情ありました!
育ちすぎたオクラはご愛嬌!

個人的に印象に残ったのは、旧道原小学校付近の学童保育所。ちょうど子どもが排水溝?のような穴に秘密基地を作って遊んでいました。市街地ではとても出来ない遊び方です。子ども達が思い思いに自由な発想で新しい遊びを作っているんでしょうね!ふと自分の両親もキャンプだ何だとあちこち連れ回ってくれたのを思い出しました。鱒渕ダムでアブに追い回されたのは良い思い出…

自然環境から五感をフルに使って得た興奮、それを自力で鎮める。このような経験を幼少期に十分に積ませることで、大人になってからの自己抑制能力に差が出るとの研究結果があるそうです。
光楽園では、喧嘩をしてもなるべく当人同士で解決させるし、一方で遊ぶときは大人が率先して楽しむそうです。子どもは大人を見ているとのこと。大人が先に遊ぶ姿を見せることで、子どもの遠慮というリミッターを外してあげるとともに、これ以上は危険!といった線引きに子ども自身で気付くそうです。

どのようにしているか、それにはどういう意図があるのか
一つ一つ丁寧に教えてくれる理事長の”おごちゃん”(真ん中)

今後の流れ

光楽園さんの施設や取り組みは上記をはじめ、一つ一つの取り組みや施設の設備が、子どもの生きる力を引き出し、又は補うように設計されていて、法人の目指す子ども像にブレや妥協がなく、こだわりを感じました!

今後は事前学習を経て、年末の餅つき大会!
餅つきはもち米を蒸すところから始めるそうです。そしてあの石臼を使うんでしょうね~思えば餅つきは小学生以来かも。今から楽しみです!
今回のプログラムを通して参加者それぞれが何かしらの気付きを持ち帰ってくれると幸いです。

あんbe


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