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11月よる会を開催しました

だんだんと朝晩が冷え込むこの季節。布団が私に恋して離してくれない、あんbeです。今日は昨日開催した11月の『よる会』について簡単に振り返ってみたいと思います。

テーマは『ワンヘルスフェスタ2022in北九州』の報告と『行政に求めること』でした。

ワンヘルスフェスタ2022in北九州

<ワンヘルスについてご存知ない方へ>
ワンヘルス(One Health)とは、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を一つの健康と捉え、一体的に守っていくという考え方です。
“犬の健康”じゃないですよ!

福岡県では「福岡県ワンヘルス推進基本条例」が可決成立し、令和3年1月に施行しました。

北九州でも令和3年11月に『ワンヘルス推進宣言』を発信しています。

 本フェスタは、ワンヘルスの理念が法人設立の理念にドンピシャだったと語るNPO法人ALL OK理事長 佐藤さんが発起、11月3日福岡県営中央公園で開催に至った次第です。

結果、91ブースの出展者が集まり、来場5,000名の大イベント、大きなトラブルもなく、大盛況のうちに終わったとのことです。
詳細は運営に深く携わったNPO法人好きっちゃ北九州入門さんがまとめてくださっています。

この日は文化の日で天気も良く、各地で様々なイベントが行われており、そうした中でこれほどの集客ができるなんてとても驚きです。
その分、駐車場の整理等は目の回る忙しさだったようです…お疲れ様でした!

思えばいつだったか、半年くらい前のよる会で泣きそうな顔した佐藤さんから開催・運営の相談があり、正直その頃は理念が先行してイベントの輪郭もおぼつかない状況だったように覚えています。
何をどこに相談して良いか分からない、そんな状況からスタートした本フェスタがなぜここまで大成功したのでしょうか。

成功の要因を数々挙げられていましたが、大きかったのは『ヨコの繋がり』だったように思います。

初めての試みで実績が無い場合は特に、どっぷり船に乗っかるにはリスクがあり、踏み出すのに大きな勇気が要ります。そういう状況で仲間を増やしていくためには、口利きしてくれる人がいるかどうかが重要です。
間に一人噛ますことで信用度が上がり、話の通り方が全く違うなんてことはよくあります。 

あいつが言うなら悪いことにはならないだろう、と思わせてくれますから。

人が人を呼び、仲間や支援者が集まり、支援を取り付けたりしてっていったようです。

もちろん理念に共感した上で協力してもらう、もっと言えばパートナーとして協働することが理想だろうと思います。
しかし何か新しい試みで孤立したとき、いかに信頼できる人と繋がれるか、というのは仕事をする上でも、私生活でも同じですね。

ちなみに今回の行政はというと…十分には期待に沿えなかったようです。
初開催であること、主催がこれまで付き合いの無い(実績の分からない)団体であること、予算を組んでいないこと(本腰を入れるなら、予算編成の都合上、開催前年の夏頃までには企画・提案いただきたいのがホンネです)を考えると、条例の制定や推進宣言があったとしても、同じ行政職員として、まぁ無理もないかなとは思います。

そこで「出来ません」で終わるのか、出来ないなりに横繋ぎするなり、汗掻くなりすれば印象は違うんでしょうね…
ただ、相手にそうしたい動機を与えたり、そうせざるを得ない理由を与えることは必要だったかなと思います。

あとは、佐藤さんのお人柄ですよね。
傍から見ていて、本気でワンヘルスを広めたい!というのが伝わりましたし、お茶目な語り口、思い立ったら即行動してしまう目の離せなさ。
周囲が手を出したくなるのも良く分かります(笑)
今回のフェスタの成功の裏には多くの人のご尽力があったと想像しますが、元を辿れば佐藤さんあってのイベントだったと思います。

今後も引き続きワンヘルスの理念を広めていくとのことですので、皆さんこれからのALL OKの活躍を要チェックや!

ところで、参加者から出たヨコの繋がりをつくるための”コツ”はというと…
諦めない」、「離さない」だそうです。
やっぱりNPOを立ち上げるような人はアグレッシブさが違うなと感じました(笑)
と同時に、離してもらえない職員になりたいなとも思いました。精進します。

あと「恩の貸し借り」ですね。
良くして貰った分、頼られたらしっかり応えるとのこと。

余談ですが、営業ではGNPが大事だという記事を読んだことがあります。
G(義理)N(人情)P(プレゼント)です。
ヨコの繋がりと同じことですね。

行政に求めること・求める役割

いーっぱい出てきたので箇条書きにします!(汗

  • 渦を巻く起点になってほしい

  • 信頼関係を築き、共に成長する

  • 広報協力

  • 一緒に汗を掻く

  • 変化球を投げる(意味深)

  • 市民目線でいてほしい

  • 使う、使われるの関係にならない

  • ヒト、モノ、カネ、縁を結んでほしい

  • 実際の活動に参加してほしい

  • 課題を真ん中に置く

  • 担当分野に○○というプレイヤーがいることを知っていてほしい

  • 引継ぎをしっかりしてほしい

  • 必要な情報が連携できるように

  • 異動サイクルを長くしてほしい

  • 業務を楽しんで取り組んでほしい

等々…

皆さん行政のダメ出しになると喜々としていました。(苦笑)
中には行政は入れない!という厳しいご意見も。

とは言え、偏見にまみれた、何でもかんでも行政のせい!みたいな意見ではなく、きちんとそれなりの背景や理由があり、皆さん大なり小なり辛酸を舐めた経験があるようです。

例えば行政は入れない!というのは、行政に頼りきると方針が変わった途端に事業が立ち行かなくなるからということですし、異動サイクルを長く、というのは多くの機関が一体となって支援をする中で、行政の人間がある日急に素人(それまでの経緯を十分に知らない人間)に代わることで支援が滞るからです。

それでも辛抱強く関わっていただけるのは有り難いことですし、それだけ行政の担う役割というのは大きいと感じさせられました。

もちろん属人的な問題も多分にあると思いますし、組織の構造的な問題もあります。
時代や世論の要請によって変わってしまったものもあります。
特にこのご時世、何でもかんでも陽の光を当てたがり杓子定規にやりたがる節がありますが、こうしたルールも、不正や重大な事故・事件を未然に防ぎ、職員だけでなく市民の身を守るためのものですので、ご理解いただきたいところです。

日陰で育つ草木もあるように、もう少しグレーな部分があっても人間らしくて良いじゃないかとテキトーな私なんかは思いますがね。失言。

さいごに

今回はワンヘルスフェスタの大成功の報告のおかげか、行政へ言いたいことが言えて発散できた(笑)おかげか、いつになく和やかな雰囲気だったように感じました。

引継ぎに関しては、言い訳のしようがない、とても耳の痛い話でしたね。
軽視しているつもりはありませんが、もっと重く捉えて良いと思いました。
信頼関係など、引継ぎ出来ないものはありつつも、
「異動の度に何をしているのか説明しなきゃならん」
こういうこと言わせてしまうようではダメですよね…
最低限、担当分野の主要プレイヤーや彼らの活動内容が把握できるような引継書でなかったということですから。
全職員が向き合い、取り組むべき課題だと感じました。
もちろん私も異動直前にバタバタと紙ぺら1枚作ることにならないよう、すぐに始めようと思います。

よる会の開催予定はキラキラネットにて告知しています。
ご参加希望の方はサポートセンターまでお問い合わせください。

それではまた次回。

あんbe

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