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北九州に和の音色を

NPO法人和楽啓明さんが、
普及継承活動として、イオンモール八幡東で、
箏(こと)の演奏会をされるとお聞きし、
行ってきました!

和楽啓明さんは、和楽器(筝)の普及と
育成継承に努められている団体です。
タイトルの「北九州に和の音色を」
の思いを込めて、毎年、
市内各所で演奏会を行うほか、
小中学校で伝統文化体験の事業などを行われています。

FBはこちら
https://www.facebook.com/wagakukeimei/

ホールでの演奏は聴いたことがあるものの、
今回は、人の往来があるモール内の通りの
一角で、しかも箏一面の演奏会。
どんな感じになるのかな?
雑踏にかき消されたりしないのかな?
と少し心配していたのですが、杞憂でした。

みなさん、箏の音色に聴き入ってました

演奏が始まると、凛とした箏の澄んだ音色が
響いて、通りを行きかう人たちも、
思わず足を止めて聴かれていました。
箏の音色を聴いていると、
不思議と周りの音も気にならなくなり、
音楽に集中できるような
古典的な曲から、耳慣れたポピュラーな曲まで、
次から次へと様々な曲が演奏され、
昼下がりのひと時、
すっきりとした気分になりました。

演者は副理事長の東島加奈さん

こんな素敵な音色、次世代へぜひとも
繋いでいきたいところですが、
会場で配布されていた資料によると、
箏の製造数は1970年には
25,800個だったものが、
2017年には3,900個まで減っているんだとか。
和楽啓明さんでは、
演者も若い方はなかなか入ってこず、
20代の方は数人だそう。
文化庁の事業で小学校へ出向いたり、
北九州市教育委員会と協働で
中学校での授業支援などを行われているので、
そのあたりから小中学生の参加がないのか
聞いてみましたが、なかなか難しいようです。

伝統音楽は継承危機🆘
でも、できることはあるんです!

とはいえ、習いに行けないから
何もできないわけではありません。
演奏会やイベントに行ってみるとか、
YouTubeを視聴するとか、
箏のことをちょっと調べてみるとか、
ちょっとでも気になった方は、
そういったことからでも
ぜひ初めてみてください。

ちなみに、直近で和楽啓明さんの演奏を
聴ける機会をお訪ねしたところ、
まだコロナ禍で、
大々的な演奏会はできないものの、
毎年やっているおさらい会は
以下の日程で行われるとのことですので、 
予定が合う方は行かれてみてはいかがでしょう。

日時:令和4828()14時~16時頃
場所:八幡東生涯学習センター
          
(北九州市八幡東区平野1-1-1

会場へ出向くのはちょっと無理かなという方は、
「神奈川県庁バーチャル開放区2021
に応募された、二胡と箏による
「G線上のアリア」がYouTube
公開されているのでチェックしてみてください!

ユニット名は、
二胡と箏を合わせて「にこっと」😊

youtubeはこちら


そうそう、今日の演奏会、
曲ごとに楽譜を入れ替えられていたので、
どんな楽譜なのかなと覗いてみると、
こんな感じ。

箏の楽譜  数字は弾く弦の番号だそう

さっぱり、分からん(苦笑)と思ったのですが、数字のところを弾けば良いので、
五線譜より簡単!小学生もこれを見て
弾いてますよとのことでした。

この箏ですが、各部には龍の名前が付けられているそう。
例えば、演者から見て右端が龍頭、左端が龍尾、龍頭と龍尾に挟まれた表面を龍甲と言うそうです。
そう言われると、なんだか龍が寝そべっているように見えてきませんか?

写真の上部が龍頭 龍に見えてくる🐉!?

他の部位にもいろいろな名前がついているので、
気になった方は、検索してみてください!
その行動が、日本の伝統音楽の継承の
一助となってきっと繋がっていきます!

By にーやん

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