夏休み短縮と夏期講習

関西では「夏休みゼロ」という話まで出てきました。小中学校は授業日数の確保が至上命題でしょうから、まあ想定の範囲内ですな。※5/6で休校措置が終わる仮定での話なので休校延長になれば変わってきます。海外のロックダウンした都市の様子を見ても緊急事態宣言は延長が規定路線。

仮にコロナが夏までに収束するという楽観シナリオに立ったとしても、「夏期講習はまともに開催できない」前提で考えておく必要があります。当然、恒例の電話帳(有名中学入試問題集)なんてやってる暇はないでしょう。比較的時間に余裕のあるこの時期に消化できるならともかく、例年通り夏前の発売なら購入すら見送りでいいのでは。今年は過去のセオリーが一切通用しないイレギュラーな年だと割り切るしかない。


夏期思考実験

対面授業が再開できたと仮定しての思考実験。もし夏休みに毎日学校が入るとした場合、夏期講習のスケジュール通りの開催は不可能。6年生は18日間、1日100分*3科目。小テスト30分は家でやらせるとして、放課後しか開催できないならば平常と同じ17:00~21:00(80分*3コマ)の短縮Ver.でやるしかない。

6年生が教室を使える日を平常と同様の火・木・土の週3日とすれば、6週間かければ終えられる計算。お盆休みを廃止して夏期志望校別錬成特訓を中止にすれば、できないことはない。復習は死にますが。


悲観シナリオ

最も悲観的なシナリオはコロナ禍がこのまま終息せず中学受験そのものが中止になること。ただ、個人的にはこの可能性はあまり高くないと思っています。

というのも、試験をするだけなら中1〜高3までの教室を全部使ってソーシャルディスタンスを取った上での実施が可能だから。また、数千人規模の受験者を抱える学校の場合、入試ビジネスの収入(受験料と入学金)が非常に大きく、この梯子を外されて私立校が潰れてしまったらまた別の問題になってしまうから。

もし中学受験そのものが中止となる場合は、イコール「学生全員強制留年」を政治的に決めた時、でしょうか。こうなったらお手上げですな。


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