ノー授業フル課金の件

はじめまして。新型コロナ騒動におけるSAPIXのA4ペラ1枚対応(4月は授業は1回もやらないけど月謝は全額いただきまーす)の件であまりに頭にきたので、noteに吐き出すことにしました。

ツイッターでエゴサしたら出るわ出るわ怨嗟のオンパレード。


ほぼ同意です。さすがにプッツンきた。

あまりに腹立たしくて最初は家族に愚痴っていましたが、客側ではアンコントローラブルな事象に対して愚痴っても家庭内の空気が悪くなるだけだし、息子の前で息子が大好きなSAPIXの悪口を言い続けるのも大人気ない。でも言いたいこと言えずに飲み込んで泣き寝入りするのは自身の精神衛生上よろしくない。そんな時はネットで吐き出すに限る。これはガス抜きのエントリー。御容赦下さい。


まず、筆者の自己紹介ですが、2021年目標SAPIX中規模校6年α1在籍生の父親で、SAPIXのOBで、SAPIX元講師です。通う生徒の立場、教える先生の立場、通わせる親の立場全てを経験したSAPIXマスター。面倒見の良いSAPIXが大好きでした。過去形になってしまうのが寂しい。可愛さ余って何とやら。

SAPIXのコロナ後の後手後手対応はひどいものです。

1度目の3月前半休講はまあ仕方ない。四谷大塚や早稲アカは通常運行していましたが、小学校全国一斉休校が決まった手前、最大手として過度なリスクは取れないのはわかる。フォローの動画はマイクなしで声が聞きづらいし、全コース共通の短い動画が各教科1本だけと量も内容も稚拙なものだったが、初めての試みなら許容範囲内。その後の補講も時間短縮版とはいえ誠意は感じた。

2度目の春期講習臨時休講は「土日の外出自粛」を受けてのもの。2回連続で「通常通りやります」宣言翌日即方針転換には呆れたが、対応策は「補講の日程が取れないので返金対応」と納得のいくもの。なんちゃって動画では満足なサービスが提供できないから返金。筋は通ってるし、客に寄り添う姿勢も見えます。

しかし今回はひどい。緊急事態宣言を受けての4月全部休講+A4文書1枚。なんだアレ。免責事項つけててラッキー!うひょひょ!(意訳)丸出しの文書。アレが客の神経を逆撫でしないと思っているのなら感覚が麻痺してる。日大アメフト部、医学部入試女性差別、日本郵政会見から何も学べていない。

辞めようか、と初めて思った。

申し訳程度のポイント解説動画とテキスト代だけで我が家は月6万円も払えないし払いたくない。緊急事態宣言が長引けば(これがメインシナリオ)ノー授業フル課金がさらに数ヶ月続く。懐も心も耐えられない。


SAPIXにとっては、4年生月額4万円、5年生月額5万円、6年生月額6万円=平均して月額5万円が、4〜6年が約2万人なので安定して約10億円入ってくる。一方、授業中止でバイトや非常勤講師には満額支払う必要ないので人件費は大幅削減できる。結果、「国の要請なので」を錦の御旗として、何もしなくても億単位の利益が毎月積み上がっていくぼろ儲けスキーム。

でもこれ打ち出の小槌じゃないよね。目先の金に目が眩んで、信用/ブランドの換金化をしたにすぎない。直ちに生徒数に影響は出なくても中長期的にはじわじわ効いてくる。全くサステイナブルな視点がない。

信用は積み重ねるのには時間がかかりますが、壊れるのは一瞬です。

パンデミック中に3蜜の対面授業をやるのは危険。そこは同意。動画なら動画で良いと思う。ただ、全額引き落とすなら価格相応の代替サービスを提供する義務があるし、まともなサービスを提供できないなら諸経費除いて返金しなさいということ。

SAPIXが対面授業に誇りを持つのは良い。それが持ち味で競争力の源泉であることは誰もが認めている。でもそれは「オンラインの準備を何もしなくていい」と同義ではない。履き違えるな。対面授業の一本足打法のままafter COVID-19の世界をサバイブするつもりなら、そんな他力本願な博打に我が家は乗りたくありません。コダックと富士フィルムの例でググってください。


乱文失礼しました。
もっと建設的な論点は次エントリーで書こうと思います。


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