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juice

種は芽吹いた 甘い水溜りのなかで
ただただ無邪気に
土砂降りの愛を受けとるけれど
僕らは知らない
大事にされればされるほど
多くを搾り取られることを

世界はjuiceで満たされている
その一滴の中に
どれだけの苦しみと犠牲があるのか
僕らは知らない これからもずっと
甘い汁を啜るだけで

いつしか心が乾いていく
気づけば自分がいなくなってる
でも干上がるためだけに
生まれてきたんじゃない

生き急がずとも逃げはしないよ
突きつけられた毎日がただ
目の前にたたずんでいるだけ
誰も悪くない 何も救えない
悲しみの海 一掬いの希望

僕らの夢が奪われたなら
馬鹿げた野望を取り返そう
誰がための未来か いっそ
死ぬまでジューシーでいようぜ


 少し前に書いたものを、せっかくだから載せてみようと思いました。

 高校に入ってからというものの、自分は勉強と部活さえしていれば許されていました。他の高校に行った友達はバイトを始めて、自分で交通費や学費を工面していることを知って、自分はこれでいいのかと不安になりました。

 しかし、気づいたのです。友達は自分で考えて、お金を稼いで夢を叶える道を切り開くことが許されていたのに対し、私は甘やかされることを対価に夢を奪われていたことを。大きすぎる期待は重石になって、私の未来を暗くしました。

 狭い教室の中、私たちは藁にもすがる思いで勉強し、アイデンティティを確かめていました。この世から数字がなくなれば、自分たちの価値も消えるのだろうなと呆然と思っていました。

 今に至っては、限られた選択肢を深〜く掘り下げ、なんとか自分のやりたいことを見つけられたので、それに向かって邁進しております。(公務員にならなきゃ大学辞めさせるってどんなパワハラだ)

 ここまで読んでいただきありがとうございました!
 良い一日を!