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「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 Pilot Elite95S

「みじかびの キャプリてとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ」 意味不明な五七調のフレーズを聞いたことはありませんか?
これは、1969年のTVコマーシャルで一世を風靡したパイロット万年筆「エリートS」のキャッチコピー。万年筆というとなぜかこのフレーズを思い出します。
 万年筆の愛用者として、気の向くままに万年筆についての思い出や魅力をお伝えしたいと思います。万年筆に興味を持ってもらえたらうれしいです。

 初回は「Elite95S」について。「Elite95S」は、冒頭で紹介した「EliteS」の後継 現行機種です。
 パイロット万年筆では、〈品名〉=販売年(創業からの年数)+価格(万円単位)というのが定番でした。例えば「カスタム742」は、創業74年目に発売した2万円台の万年筆を現していました。しかしながら、度重なる値上げで末端のx万円台が不一致となってしまいました。
 「Elite95S」の95とは? ロングセラーモデルで何度も復刻され、2013年のモデルをベースに現モデルになったので、創業年からの年数95となっているようです。最大径φ 12.9mm 全長 119mm SはShort軸の意味かな?14金ペン先の万年筆としては、お手頃価格だったのですが値上げ値上げでなかなか良いお値段になってしまっています。
 父の形見で「EliteS」ボールペンを持っておりセットで使いたかったので、万年筆も手に入れました。ボールペンを一回り大型にしたサイズ感で各部のデザインが全く同じでびっくりしました。手帳用にベストサイズ。〈Fニブ〉を入手したのですが、手帳専用で使うには〈EFニブ〉にすればよかった。

上「エリートS」ボールペン 下「エリート95S」

 「Elite95S」のニブは、首軸と一体になったインレイニブですが、それほどガチガチでなく、昔ながらの万年筆のしなやかさも併せ持っています。

「エリート95S」のインレイニブ

 どこか懐かしいコンパクトな1本。手帳用としてもベスト。金ペンデビューとしても良さそう。でも、この価格では、ちょっと…


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