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(読書) ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く

2023年 読書記録2冊目 
ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く
岡田斗司夫
2018年11月29日発行、株式会社PHP研究所

Amazon Prime Reading(Kindle)

内容紹介
「20年、30年というスパンで考えたら人間にはどんな仕事も残らない」「アニメやゲームなどすべてのバーチャルキャラクターは、人工知能によって自律的に行動するようになる」。若者が憧れる職業「ユーチューバー」でさえ、AIが取って代わる時代がすぐ目の前に来ている。十分な収入を得て生計を立てられるのは、一握りの才能だけ。「未来格差」を前に、特殊な技能のない私たちはどうすれば生き残れるのか。拡張現実、人工知能の進化、完全グローバル競争で激変する社会と人間の姿を透視する。
-Amazonより引用。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4569841880/ref=tmm_pap_swatch_0?ie=UTF8&qid=1675564027&sr=8-1


感想


この本、コロナ前に書かれているという事実に一番驚きました。
印象的なタイトルにも入っているユーチューバーに関して、言っていることはここ数年本当に現実になっていて(アイドルや芸人が参入するなど)、恋愛に関する記事なども、今の若者の考えと合致している部分があるなと思いました。

個人的には「自分の取り入れたい文化を選択している」や、「探すのは「仕事」ではなく「人」」というところに非常に納得できた。
自分が幸福に生きていくために必要なことは、究極はこれらの行動ではないかなと思った。

仕事に関する考え方を問うものかと思って読み始めたけれど、もっと人生をおいて、現代を生きていく上での全体的な話をされているように思いました。


ハイライト部分まとめ(Kindle頁数)

・必要とされていた仕事が失われる代わりに、仕事じゃないと思われていたところから仕事が次々と生まれていく。それがこれからの仕事の姿です。(14ページ)

・①の「第一印象至上主義」というのは、最初に感じた第一印象やその時に起こった感情を絶対視してしまうこと。例えば、誰かのツイートを見てカッとしたら、そのカッとした感情を肯定する情報ばかり集めるようになるんです。(21ページ)

・②の「考えるより探す」は、自分で回答を考えるのではなく、大勢の意見から、自分に合った意見をえらぶようになったということ (22ページ)

・超メジャーな人は生き残っています。いなくなったのは、それまでそこそこ食えていた中間のプロです。その代わり、無料で人を笑わせたり、マンガを描いたり、小説を書いたりするボランティアが、それこそ何百万人と現れてきました。(23ページ)

・「今は乱世だ」という自覚を持つ。その自覚を持てるかどうかが、これからの10年、20年の世界を見越し、生き抜いていく上での「格差」となっていくでしょう。(29ページ)

・極論すれば、もうすでに「ニュースが真実かどうか判断する」ことはたいていの人にとって重要ではなくなっている。フェイクニュースを受け入れることが「文化」になりつつあるんです。僕は、「文化」は常に「真実」の上位に位置すると考えています (38ページ)

・僕たちは、「どの文化を信じるか」を選択している。自分の取り入れたい文化を選択する、そんな世界を生きているんです (39ページ)

・日本人ユーチューバーの市場も、これから2、3年でアイドルや芸人に荒らされることになるでしょう。(57ページ)

・どうやら「恋愛」イベント色の強いクリスマスやバレンタインデーに対する若者の興味関心は低下し、「仲間」と盛り上がるハロウィンの方が支持を集めているらしい。(103ページ)

・でもルールで大勢の人間をまとめて共同体を維持することはもうできない。ファクトではなくオピニオンしか存在しない世界では、「言った者勝ち」なのです。 (143ページ)

・「生き残るための仕事の見つけ方」をお教えしましょう。その方法は2つだけ。うまくやっている人の役に立つか、うまくやっている人の機嫌を取るか、どちらかです。(156ページ)

・気をつけてほしいのは、探すのは「仕事」ではなく、「人」だということ。 (157ページ)

・どんな情報やスキルが役に立つかはケースバイケースですから一般化できませんけど、何でもできる人間なんていませんからね。自分ではあまり取り柄だと思っていなかったことが、他人にとっては貴重なスキルだということはよくあります。役に立つスキルがないのなら、愛想良くしてその人のストレスを減らしてあげましょう。それは恥ずかしいことでもなんでもありません。(157ページ)


1月に読んで記録できていなかったので。
2月も目標通り、最低1冊は読み進めていきたいと思います。

2023/2/5 Saho

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